京都市西京区の正法寺(しょうぼうじ)には、宝生苑(ほうしょうえん)という枯山水庭園があります。
宝生苑は、他のお寺の枯山水庭園とは少し異なっており、庭園内に様々な動物がいます。
大小様々な動物たち
正法寺は、阪急バスのバス停「南春日町」から10分ほど歩くと到着します。
正法寺の拝観料は300円です。
本堂には、三面千手観音が祀られており、賽銭箱の近くには音声ガイドのボタンがあります。
参拝時には、この音声ガイドも聞いておきましょう。
宝生苑は、本堂の隣の建物の前に配されています。
ところで、動物は一体どこにいるのでしょうか。
実は、動物と言っても、生きている動物が庭に住んでいるのではなく、鳥や動物に見立てた石がたくさん置かれているのです。
そのため、宝生苑は、鳥獣の庭園とも呼ばれています。
縁側には、庭園の見取り図があり、そこには、どんな動物がどこにいるのかが示されています。
庭園の左端に置かれている石は、みだれ髪です。
縦に筋が入っているので、確かに髪に見えなくもないですね。
ただ、ちょっとわかりにくいです。
みだれ髪から奥に目をやると、カエル、ウサギ、モグラ、オウムがいます。
モグラとウサギは、わかりにくいですが、カエルとオウムは、そのように見えますね。
特にオウムはわかりやすいです。
庭園の中央からやや左に目をやると、フクガエルとカメがいます。
フクガエルは、とても大きく、形もカエルらしいです。
カメは、水面に顔と甲羅を出しているような感じですね。
中央のやや右にいるのは、犬、獅子、子獅子です。
犬は、伏せているのでしょうか。
獅子は、フクガエルと同じくらい大きく、子獅子は、獅子を小さくしたような形をしています。
似たような形の大小の石を見つけるのは、大変だったでしょうね。
庭園の右奥には、浜千鳥、フクロウ、ヘビ、ゾウ、ヒツジがいます。
浜千鳥は鳥らしい形をしていますが、フクロウはどこが顔なのかわかりませんでした。
ヘビは、写真の角度が悪いためそのように見えませんが、別の角度から見るとツチノコのような形をしています。
ゾウは、大きいのでわかりやすいですね。こちらを向いているようで、石に入っている2本の筋が長い鼻に見えます。
ヒツジは伏せているのでしょうか。
寒い国からやって来たペンギンもいます。
この石は、ペンギンらしいですね。
私が、宝生苑で最も本物に似ていると思ったのがリスです。
よくこれだけリスに似た石を見つけ出せたものですね。
宝生苑のように様々な石が置かれた庭園は、見ていて楽しくなりますね。
正法寺に訪れた時は、動物たちを探してみてください。