1月上旬に京都市伏見区の藤森神社に参拝した後、南西に約7分歩き、墨染寺(ぼくせんじ)にも参拝しました。
墨染寺を訪れるのは久しぶり。
春の桜の時期にお参りすることが多く、新春に来たことはないですね。
冬の日射しが眩しく感じられる境内
墨染寺には、京阪電車の墨染駅から西に約2分歩くと到着します。
この辺りは、昭和の懐かしさを感じる家屋やお店が見られ、それらに溶け込むように北向きに墨染寺の山門が開いています。

山門
山門をくぐり参道へ。
この時期は、南向きに歩くと日射しが眩しい。

参道
地面には、葉を失った木の影が張り付き、何かの模様みたい。
本堂の前、足元には寿司屋の入り口で見かけるようなタヌキの置物が、参拝者に湯飲みのようなものを差し出しています。

狸の置物
これは賽銭箱かな。
タヌキの後ろには、日蓮聖人。

日蓮聖人
当寺は、天正年間(1573-1591年)に身延山久遠寺第18世の妙雲院日賢上人が、弟子の増長院日秀上人に、豊臣秀吉の姉である瑞龍院日秀に会いに行くように命じ、その縁で秀吉から当地を授かり墨染桜寺(ぼくせんおうじ)としました。
これが墨染寺の始まりとされています。
久遠寺は日蓮宗総本山ですから、墨染寺も日蓮宗であり、ゆえに日蓮聖人の像が立っているんですね。
日蓮聖人の後ろには本堂があり、その階段付近に三十番神寶樹みくじの箱が置かれていました。

三十番神寶樹みくじ
参拝者の運勢を三十番神が守り神となって応援してくれるとのこと。
大きな文字で「我々が守る!」と書かれているのが心強い。
それでは、本堂にお参り。

本堂
本尊は、一塔両尊四士。
これは、日蓮宗の本尊を祀る形式で、中央に題目宝塔、左に釈迦牟尼仏、右に多宝如来、下段に四大菩薩(上行、無辺行、浄行、安立行)を安置します。
戸が閉まっていたので、堂内を見ることはできませんでした。
本堂の西側は鬼子母神堂。
本堂と鬼子母神堂の2つのお堂が1つの建物になっていますよ。

鬼子母神堂
鬼子母神堂には、安産や子育てにご利益がある愛敬鬼子母神(あいきょうきしぼじん)を祀っており、これは伝教大師作と伝わっています。
他に墨染寺では、開運厄除の毘沙門天、開運招福の大黒天も祀っているそうです。
春を待つ墨染桜
境内の所々では、ナンテンが赤色の実をつけていました。

ナンテン
難を転じて福となすナンテンは、縁起の良い植物とされており、正月の門松についているのをよく見るかと思います。
境内の西側には、4代目となる墨染桜(すみぞめざくら)が、枝だけの状態で、じっと春が来るのを待っていました。

墨染桜
平安時代に藤原昭宣が亡くなった際、その死を嘆いた上野峯雄が「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」と詠んだところ、当地の桜が、薄墨色に咲いたと伝わっています。
実際の墨染桜の花は白く、淡く桃色が混ざる花も見られ、薄墨色ではないですけどね。
本堂にお参りを済ませたので、そろそろ墨染寺から出ましょう。
参道わきの石の上には、指先程度の張り子の虎が意味ありげに置かれていました。

張り子の虎
墨染寺は、他にもいろいろと置物があり、参拝者の目を楽しませてくれます。
なお、墨染寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。