梅がひっそりと咲く法雲寺・2025年

3月上旬に檀王法林寺に梅と椿を見に行った後、北西に約8分歩き、京都市中京区の法雲寺に参拝しました。

法雲寺は、ビルの間に境内があって目立たないためか、参拝する人をあまり見ません。

私も、それほどお参りには行かないのですが、梅が植えられていた記憶があったので、この時期に訪れてみることにしました。

梅の古木に咲く赤色の花

法雲寺には、地下鉄の京都市役所前駅から河原町通を北に約5分歩くと到着します。

ホテルオークラ京都チャプター京都トリビュートポートフォリオホテルの間ですね。

参道は、ビルに挟まれて非常に狭く感じます。

入り口

入り口

入り口には、この付近に幕末の長州藩士である久坂玄瑞(くさかげんずい)と吉田稔麿(よしだとしまろ)などの寓居があったことを示す石碑が立っています。

狭い参道を東に進み、山門をくぐります。

すると、開けた境内の中央に本堂が現れます。

本堂

本堂

それでは、本堂にお参りをしましょう。

法雲寺が建つ地は、関白太政大臣の藤原兼家の邸宅二條第を正暦元年(990年)に寺に改めて創立された法興院があった場所です。

法興院は、度重なる火災により平安時代末期に廃絶となっていましたが、永禄10年(1567年)に源蓮社清善上人が草庵を結び、元和元年(1615年)に堂宇を建立して法雲寺を創建しています。

本堂は、文化15年(1818年)の再建で、中には本尊の阿弥陀如来像が祀られています。

現在の境内は、本堂の前が駐車場となっています。

そして、境内の南には、宝篋印塔と石碑が無造作に置かれています。

宝篋印塔と石碑

宝篋印塔と石碑

本堂の東側に小さな入口があります。

これは、菊野大明神に参拝するための入り口です。

菊野大明神参拝入口

菊野大明神参拝入口

門をくぐった先に菊野大明神を祀るお堂が建っています。

菊野大明神を祀るお堂

菊野大明神を祀るお堂

菊野大明神は、良縁を結び、悪縁を切る縁切り祈願の神様として信仰されていますよ。

菊野大明神にお参りをする前に手水舎で手を清めます。

手水鉢

手水鉢

そして、受付で購入したローソク・線香に火をつけお供えします。

次に菊野大明神に二拝二拍手一拝のお参りをして、時計回りに祠を進みます。

かわらけに願い事を書き、良縁祈願の場合は三方の上に納め、悪縁切りの場合は、外に置かれた厄祓いの石で皿を割ります。

最後に菊野大明神の南側に祀られている豊川大明神にお参りをします。

豊川大明神

豊川大明神

これでお参りは終了です。

さて、梅ですが、豊川大明神の正面に植えられています。

梅は、見るからに年季の入った古木だとわかります。

梅の古木

梅の古木

まったく花が咲いていないように見えますが、近づくと枝に赤色の花がちらほらと咲いているのがわかります。

ちらほら咲く梅の花

ちらほら咲く梅の花

これでもう満開なのでしょうか。

さらに花数が増えそうには思えないですね。

枝を切って手入れをした跡が見られるので、このまま枯れてしまうことはなさそうです。

本堂の前に戻って来ました。

背が高いビルの頭上には青空が見えます。

ビル

ビル

視線を正面に戻すと、ビルの下の山門が非常に小さく見えましたよ。

法雲寺の梅は、3月15日くらいまでは咲いているでしょうか。

この日は、私を含め3人ほど境内にいましたが、普段は参拝者と出会うことはほとんどありません。

そのため、静かにお参りできますよ。

この後は、下御霊神社に梅を見に行きます。

なお、法雲寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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