5月15日に下鴨神社に参拝した後、南西に約10分歩き、京都市上京区の清浄華院(しょうじょうけいん)を訪れました。
清浄華院は、浄土宗四ヵ本山の一つに数えられる寺院です。
京都御苑の東隣に建っていることから、交通の便も良く、この辺りを観光した際に参拝しやすいですね。
初夏の静かな境内
清浄華院には、地下鉄の今出川駅から南東に約7分歩くと到着します。
京阪電車だと出町柳駅から南西に徒歩約8分ですね。
寺町通に面する清浄華院の総門の前にやって来ました。
いつもながら、「大本山 清浄華院」と刻まれた石柱が立派であります。
大本山にふさわしく堂々としています。
総門をくぐって境内に入ります。
境内は、車は止まっているものの参拝者の姿は見えません。
京都市中心部にありながら、訪れる人はそれほど多くありません。
総門の北側に不動堂があるので、中に入ってお参りをします。
堂内には、怖い顔をした大きな泣き不動尊が祀られていますよ。
不動堂にお参りをした後は、参道を東に歩いていきます。
参道わきにある手水舎の手水鉢には、清らかな華水が静かに流れ落ちていました。
手水鉢に溜まった水は、より透明感が増して見えます。
御影堂(みえいどう)とも呼ばれる大殿の前では、カエデがたくさんの青葉をつけていました。
この日は、雲が多く、所々に青空は見えたものの、あまり日が射さなかったので、カエデの青葉が深い緑色に見えました。
足元では、サツキが赤色の花を咲かせていましたよ。
京都のサツキは5月下旬から6月上旬が見ごろ時期です。
大方丈の前に植えられている蜂須賀桜も、青葉が深い緑色へと変わりつつありました。
蜂須賀桜は、早咲きの桜で3月中旬に花を咲かせ、同月下旬頃には葉を付け始めます。
大方丈の正面に建つ阿弥陀堂からは、お坊さんの声が聞こえていました。
何かの法要をしているようです。
阿弥陀堂は、塔頭(たっちゅう)の松林院の旧本堂で、中に祀られている阿弥陀さまも松林院の本尊だったそうです。
松林院には、幕末に会津藩主で京都守護職の松平容保(まつだいらかたもり)が滞在したこともあります。
先ほど見たサツキと石碑。
石碑は、立入宗継旌忠碑(たていりむねつぐせいちゅうのひ)です。
立入宗継は、織田信長の上洛の際に出迎えた人物として知られ、上の石碑は彼の勤王を顕彰するために菩提寺である清浄華院に建立されたものです。
境内の東の墓地には、立入宗継のお墓もあります。
そろそろ清浄華院から出ることに。
参道わきの四角に刈り込まれたサツキも、ちらほらと赤色の花を咲かし始めていましたよ。
この後は、廬山寺に参拝します。
なお、清浄華院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。