ゴールデンウィークが終わると、京都から旅行者や観光客が一気に減ります。
初夏から梅雨にかけての京都は、気候的に散策しやすいので、人が少ないこの時期こそ訪れたいですね。
春や秋の行楽シーズンには、大混雑する観光名所も、初夏や梅雨なら閑散としたものです。
だから、有名な京都の観光名所を訪れるなら、初夏から梅雨がおすすめです。
そこで、今回は、初夏から梅雨に訪れたい京都の有名な観光名所を紹介します。
東寺
京都市南区の東寺は、世界遺産に登録されている五重塔で有名なお寺です。
京都駅から近い東寺は、交通の便の良さからすると人が少ない方ですが、春の桜や秋の紅葉の時期は大勢の観光客の方で賑わいます。
その他の季節は、人が少ないですね。
初夏の東寺は、境内全体で新緑が美しく、五重塔を見上げながら青葉を愛でるのがおすすめです。
また、5月下旬には、瓢箪池の周囲でサツキも咲き、緑色に混ざって赤色の花を見ることもできます。
初夏の晴れた日には、人が少ない瓢箪池の周りをのんびりと歩きたくなりますね。
東寺に訪れた時は、金堂と講堂の中にも入って、荘厳な光景もご覧になってください。
金閣寺
京都市北区のきぬかけの路(みち)沿いにある金閣寺も、世界遺産に登録されており、初夏から梅雨にかけての青葉が美しいお寺です。
見どころはもちろん鏡湖池に建つ金閣です。
水面に映る金閣と周囲の青葉もきれいですから、しっかりと見ておきましょう。
また、金閣寺には、夕佳亭(せっかてい)という茶席もあり、しっかりと見ておきたいです。
ここから眺める夕日に照らされた金閣が美しいことから、その名がつきました。
室内の南天の床柱は、とても貴重なものですから、こちらもしっかりと見ておきましょう。
金閣寺は、秋の紅葉の時期は大混雑しますが、初夏から梅雨は人が減り、じっくりと拝観できます。
境内が広々としているので、少々人が多くても混雑することはありません。
龍安寺
金閣寺からきぬかけの路を西に約15分歩くと、龍安寺があります。
龍安寺も世界遺産に登録されているお寺です。
春の桜と秋の紅葉が人気で、この時期はとても人が多いですが、初夏から梅雨にかけては閑散としています。
有名な龍安寺の石庭も、方丈の縁側に座ってのんびりと鑑賞できますよ。
庭に配された15個の石の配置も、じっくりと見ておきたいですね。
また、6月に入ると、鏡容池では、ハナショウブやスイレンの花が咲き始めます。
大きな池なので、ハナショウブやスイレンに近づくことはできませんが、遠目でも楽しむことができますよ。
また、池越しに北の山々の雄大さも味わってください。
仁和寺
仁和寺もきぬかけの路沿いにあり、龍安寺から西に約10分歩くと到着します。
世界遺産に登録されている仁和寺は、皇族関係者が代々住職をつとめてきた門跡寺院(もんぜきじいん)で、御室御所(おむろごしょ)とも呼ばれていました。
そのため、境内には気品ある建物が多くあり、そして、御所庭園は必ず拝観しておきたいです。
宸殿(しんでん)の縁側からは、北庭を鑑賞することができ、初夏から梅雨にかけては緑がとてもきれいです。
北庭の向こうには五重塔も見えますよ。
また、境内全体も緑に包まれ、石畳の参道を歩きながら心静かに左右の青葉を観賞したいですね。
御室桜が咲く4月には大混雑する参道も、5月や6月は閑散としたものです。
五重塔を間近で見ることもできますよ。
清水寺
世界遺産に登録されている京都市東山区の清水寺は、一年中、旅行者や観光客で賑わっていますが、ゴールデンウィークが過ぎると比較的人が少なくなります。
清水寺と言えば、清水の舞台から見下ろす境内の景色と奥の院から眺める清水の舞台が人気です。
春や秋は、奥の院が混雑して、ゆっくりと清水の舞台を眺めることができませんが、新緑が美しい初夏や梅雨は人が少ないので、時間をかけてじっくりと境内の建物や景色を楽しめます。
青葉がいっぱいの5月と6月は、まるで清水の舞台が浮かんでいるように見えますよ。
また、5月下旬には西門の下でサツキもたくさん咲くので忘れずに見ておきましょう。
境内を拝観した後、順路にしたがって歩いていけば、サツキの刈込がある場所に到着しますよ。
東福寺
清水寺と同じく東山区の東福寺も、初夏から梅雨にかけて拝観したいお寺です。
東福寺には、カエデがたくさん植えられており、秋の紅葉の時期には大勢の旅行者や観光客の方が押しかけます。
あまりの人の多さに紅葉を見ているのか、人を見ているのかわからなくなりますね。
でも、初夏から梅雨にかけては、東福寺を訪れる人が少なく、通天橋の近くも閑散としたものです。
5月下旬に東福寺を訪れた時は、本坊庭園も拝観しておきましょう。
本坊庭園の西庭には、市松模様にサツキが並び、赤色の花と緑色の葉が混ざった姿が味わい深いです。
また、北庭では、ハート形のサツキも見ることができますよ。
境内全体にサツキが多く植えられているので、どこを歩いていても、赤色の花が咲いた初夏の風景を楽しめますね。
京都の観光名所、特に世界遺産に登録されているところは、混雑しやすく落ち着いて拝観しにくいです。
でも、ゴールデンウィーク開けから梅雨にかけては、人が少なくなるので、この時期は落ち着いて拝観できます。
気候的にも過ごしやすい季節ですから、ぜひ、初夏から梅雨に有名な京都の観光名所を訪れてください。