5月上旬。
京都府八幡市の善法律寺(ぜんぽうりつじ)に参拝しました。
善法律寺は、紅葉が美しいお寺で、八幡市の紅葉寺として知られています。
そのため、初夏の今の時期はカエデの新緑が美しく、境内が黄緑色の空間になります。
晴天の日に見る新緑
善法律寺には、京阪電車の石清水八幡宮駅から、南に15分ほど歩くと到着します。
入口の前にやってきました。
山門の周囲を木々の緑が埋め尽くしています。
入り口では、赤色のツツジの花も咲いていましたよ。
今年は、ツツジの開花が早かったので、終わるのも早いのではないかと思いましたが、例年と同じように5月に入っても見ごろを維持していますね。
山門の前のカエデは、葉から赤色のプロペラが出ていました。
このプロペラは、翼果(よくか)と呼ばれる果実で、この形状により、遠くまで種を飛ばせるようになっています。
植物も、子孫を残すために様々な工夫をしているんですね。
山門をくぐって境内に入ります。
境内は新緑に包まれ、どこを見ても緑色の空間。
この日は、参拝者が誰もおらず、境内は静寂が保たれていました。
日差しを浴びたカエデの葉は、より黄緑色が鮮やかに見えます。
境内の奥にカエデに覆われるように本堂が建っているので、お参りをしましょう。
善法律寺は、奈良唐招提寺末で律宗に属するお寺です。
創建は、正嘉年間(1257-1259年)で、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)社務善法寺宮清が奈良東大寺実相上人に帰依し、私宅を寺に改めたのが始まりです。
室町時代には、善法寺通清の息女紀良子が3代将軍足利義満を生んだことから将軍家との関係が深く、また、良子がカエデの木を寄進したことから紅葉寺と称されるようになりました。
本堂の近くの新緑とコケが美しいです。
この本堂は、石清水八幡宮の旧社殿を移築したものとされ、本尊として祀られているのは、もと石清水八幡宮に祀られていた僧形八幡坐像で、明治の神仏分離の際に当寺に移されました。
善法律寺を訪れたときは、いつも、駐車場近くから男山を見上げます。
この景色が、自然の中にいるようで心が和むんですよね。
初夏は、特に緑が美しいです。
境内にある池も、水面が緑色の葉に覆われていました。
足元を見ると、ツツジの花が落ちています。
早くに咲いたツツジは、そろそろ見ごろを終えようとしています。
初夏の善法律寺は、新緑がきれいでした。
人もおらず、静かに青モミジを楽しむことができましたよ。
なお、善法律寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。