元日に京都市下京区の五條天神宮に初詣に行ってきました。
五條天神宮は、五條天神社ともいいますし、天使の宮とも呼ばれています。
西洞院松原の住宅街に建っていることから、周囲はマンションや民家が多く建ち、境内が窮屈な感じに見えます。
参拝者は、普段から少なく、元日でもそれほど多くないです。
本殿に参拝
五條天神宮には、地下鉄の五条駅から北西に10分ほど歩くと到着します。
西洞院通に向いて建つ東側の鳥居の前にやってきました。
鳥居をくぐり境内に入ります。
初詣に来られていたのは1家族だけで、境内は無人に近い状況です。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
五條天神宮は、天神とつくので、学問の神さまの菅原道真を祀っているように思えます。
でも、祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、天照大神で、本殿に菅原道真は祀られていません。
五條天神宮の天神は、天つ神(あまつかみ)の総称で、「てんしん」と読みます。
社名も「ごじょうてんしん」と読みますが、「ごじょうてんじん」と書かれている書籍もあります。
菅原道真の天神は、「てんじん」と発音しますね。
鳥居の近くの手水鉢には水が流れていますが、柄杓はありません。
コロナ対策のために撤去したのでしょう。
本殿の前に植えられている榊のご神木。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
祭神は、農耕、病気退散、医薬の神さまとして崇められており、禁厭(きんえん)の神さまとしても崇敬されています。
ちなみに禁厭とは、まじないのことです。
五條天神宮では、節分の日に宝船が授与されますよ。
本殿の前には、神社本教暦と干支置物が置かれていました。
丑年のかわいらしい置物です。
神社本教暦は200円、置物は500円で、お代は賽銭箱に入れるようになっています。
本殿の裏に回ります。
こちらには末社がいくつか建っており、その中に筑紫天満宮もあります。
天満宮なので、祀られているのは菅原道真です。
そして、近くには牛もいます。
今年は丑年なので、筑紫天満宮にもお参りをし、頭が良くなるようにお願いしておきました。
五條天神宮の社務所は、マンションの一角にあります。
御朱印やお守りなどを授かりたい方は、社務所でたずねてください。
五條天神宮は、牛若丸と弁慶の出会いの地ともいわれていますね。
二人が出会ったのは五条大橋とされていますが、義経記では、五條天神の森で出会ったことになっています。
でも、五條天神宮と呼ばれるようになったのは、後鳥羽天皇の時代なので、牛若丸と弁慶が出会った後ですし、義経記が室町時代の作ということからも、二人が五條天神宮で出会ったとする説には疑問が残ります。
本殿と筑紫天満宮にお参りを済ませたので、境内から出ましょう。
帰りは、北側の鳥居から外に出ました。
五條天神宮は、元日でも初詣客が少なく、静かにお参りできましたよ。
この後は、菅大臣神社に参拝します。
なお、五條天神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。