京都市内には五重塔が4つあります。
春の桜の時期になると、桜と一緒に五重塔を見たいとか写真や動画を撮りたいという方もいらっしゃることでしょう。
京都市で桜と一緒に見れる五重塔は、醍醐寺、仁和寺(にんなじ)、東寺の3ヶ所にあります。
醍醐寺
醍醐寺の五重塔と一緒に見ることができる桜は枝垂れ桜です。
開花時期は、3月下旬から4月上旬とやや早めですね。
桜と五重塔との距離がやや離れているので、五重塔の全景を入れて桜を撮影しやすいといった利点があります。
ただ、人気のお花見スポットということもあり、人出が多く、写真にどうしても人が写りこんでしまいます。
午前中の早い時間帯に訪れれば比較的人が少ないのでしょうが、桜と一緒に五重塔を撮影する場合、逆光となってしまうといった難点があります。
仁和寺
3つの五重塔の中で最も写真撮影しやすいのは仁和寺でしょう。
仁和寺には、やや遅咲きの御室桜(おむろざくら)が植えられており、ソメイヨシノが終わる頃から見ごろを迎えます。
御室桜は背が低いため、五重塔を桜越しに撮影しやすいですね。
人出は、まずまず多いのですが、桜の木が隠してくれるので、写真に写りこみにくいという利点があります。
ただ、桜越しに撮影する場合、五重塔の全景を写真に収めるのが難しいです。
でも、五重塔の下側が桜に隠れている方が、味があると言えなくもないですね。このあたりは、人によって好みが分かれるのではないでしょうか。
東寺
京都駅から最も近い五重塔が東寺です。
交通の便なら間違いなく東寺が1番ですね。
桜は、3月下旬に見ごろを迎える河津桜、4月上旬に見ごろを迎えるソメイヨシノや不二桜と呼ばれる枝垂れ桜があります。
桜が咲いている時期がわりと長いので、撮影時期に慎重にならずに訪れることができます。
ただ、東寺は、境内の南に五重塔が建っているため、撮影する時は、逆光になりやすいという難点があります。
特に不二桜は、境内の北に植えられているので、五重塔と一緒に撮影する場合、必ず南向きとなってしまいますね。日が西に傾く時間帯なら、逆光になりにくいので、その時を選んだ方が良さそうです。
また、不二桜はライトアップもされるので、夜桜と五重塔を撮影することもできます。
遠くからお越しで、京都駅近くに宿泊される方は、不二桜のライトアップを見に行っても良いのではないでしょうか。
4つ目の五重塔に八坂の塔がありますが、ここは周囲に桜が植えられていないので、五重塔と一緒に撮影することができません。
高台寺や三年坂など八坂の塔よりも高い位置にある桜越しに八坂の塔を撮影できるのかもしれませんが、難易度が高そうですね。