8月末。
京都市伏見区の淀城跡公園を訪れました。
淀城跡公園には、今も堀が残り、その中にハスが植わっています。
この堀で発見された淀姫という品種で、毎年9月初旬まで花を咲かす花期の長いハスです。
ハスは、8月上旬頃に見ごろを終えるものが多く、夏が終わろうとするこの時期まで見られる淀姫は珍しいですね。
背が高く育った淀姫
淀城跡公園には、京阪電車の淀駅から南西に約2分歩くと到着します。
そして、公園に入って、西の端まで歩くと、石垣を囲むように設けられた堀が現れます。
側面から草が生えた石垣は、ほとんど緑色。
堀も、水生植物が繁茂し水面が見えなくなるほど緑がいっぱい。

石垣と堀
8月は終わろうとしていますが、夏の景色はまだまだ続く。
西側の堀に植わっているハスは、おそらくすべて淀姫。
石垣の近くでは、ラッパのように開いた葉に混ざって、薄紅色の花が所々で自己主張する。

石垣近くのハス
時刻は午後4時頃でしたが、花は意外と咲いていました。
堀の西端では、水面に群生したハスの茎が、人の背より高く育つ。
ハスの茎は、こんなに高くなるものなんですね。

群生するハス
他で見るハスは、水面に近いところまでしか茎が伸びていないのですが。
これほど高く育つのは、淀姫の特徴なのか、それとも、堀が広いからなのか。
ハスは、水辺より遠い場所に植わっていて間近で見られないのですが、花が大人の手を広げたよりも大きいので、遠目でも花の形を確認しやすい。

淀姫の花
西日を浴びた淀姫が、光を反射して白っぽく輝く。
まるで、太陽に向けて花を咲かしているよう。
すでに終わりを迎えたハスもありましたが、閉じたハスもまだ残っており、もうしばらく淀姫の花を楽しめそうです。

閉じた花
南側のハスは終了
石垣に上ります。
堀を見下ろすと、横に長くハスが植わっているのが確認できます。

石垣から見下ろす堀
まるで深緑の壁。
淀姫も、敵の進入を防ぐために植えられたのではないかと思えてきます。
でも、以前は、こんなになるほど淀姫は植わってなかったので、防衛上の理由で植えたのではなく、勝手に育って壁を作ったのでしょう。
石垣から見下ろすと、葉ばかりのハスが目立ち、晩夏の景色といった感じ。
さすがに淀姫の花もお疲れのよう。

見下ろすハスの花
無人の石垣には、西日が作ったフェンスや木々の長い影。

石垣の上
過ぎゆく夏を感じる切ない光景。
石垣を歩き、南側の堀までやってきました。
こちらには、淀姫以外のハスが生い茂っていましたが、花は猛暑で蒸発したかのように消えてなくなっていました。

堀と京阪電車
堀の頭上を、ハスの葉と同じ色をした京阪電車が南に向かって走る。
南の堀にも、まだ咲いているハスが見られたので、石垣から降りて見に行くことに。
しかし、堀の前に設置されたフェンスが植物の弦に覆われ、堀の中を覗けない状態に。
結局、石垣から見えたハスも確認できず。

南側の石垣
せっかくここまで来たのにと恨めしく思いながら睨む石垣。
その上の青空に浮かぶ厚めの白雲が、夏が終わっていないことを告げる。
まだ暑い日が続くのかと、げんなりして、帰路につくのでした。
8月末の淀城跡公園は、ハスが見ごろの終盤でした。
淀姫はまだ咲いていましたが、9月6日までには見に行った方が良さそうです。
なお、淀城跡公園の詳細については以下のページを参考にしてみてください。