京都市左京区の糺(ただす)の森は、世界遺産に登録された自然林です。
その糺の森に鎮座する下鴨神社は、1年を通して多くの参拝者が訪れます。
糺の森や下鴨神社の境内が見せる四季折々の風情が人気の理由でしょうね。
今回の記事では、下鴨神社の四季の景色を紹介します。
春の下鴨神社
春の下鴨神社は、3月下旬から桜が咲き始めます。
枝垂れ桜やヤマザクラが数本植えられているだけですが、桜の数がそれほど多くないのが、むしろ、下鴨神社の魅力なのかもしれません。
朱色の楼門の前に植わっているヤマザクラは背が高く、とても立派です。
また、授与所の近くには、擬雪(ぎせつ)と呼ばれる椿も植えられており、春になると真っ白な花を咲かせます。
桜の季節は、京都市内は旅行者や観光客が非常に多いのですが、下鴨神社はこの時期でも混雑しないので落ち着いてお参りできます。
夏の下鴨神社
夏になると、糺の森の木々は青葉に覆われます。
糺の森は、自然林のためか、どの木にも生命力の強さを感じますね。
京都の夏は暑いことで有名ですが、糺の森の中は、ひんやりとしていて、幾分涼しく感じます。
7月下旬の御手洗祭では、御手洗川(みたらしがわ)に足をつけることができますよ。
秋の下鴨神社
秋が終わりを迎えようとする12月上旬から中旬になると、糺の森は紅葉の見ごろに入ります。
京都で最も紅葉するのが遅いということもあり、紅葉が美しくなった時期でも、それほど人は多くありません。
下鴨神社に参拝するのは、紅葉が見ごろを迎えた12月という人も多いのではないでしょうか。
真っ赤に色づくカエデは、それほど多くなく、オレンジ色が目立つのが糺の森の紅葉の特徴です。
この色づきに晩秋のしみじみとした趣を感じますね。
また、11月下旬には、御手洗池のほとりで全身を黄色く染めたイチョウや授与所の西にある鳥居付近で真っ赤なモミジも見られますよ。
冬の下鴨神社
冬の糺の森は、木々の枝から葉が落ち、日差しが入って明るくなります。
1年の中で、最も見晴らしが良くなるのが冬ですね。
冬の下鴨神社は何も見るものがないように思えますが、正月には蹴鞠始めが行われますし、2月には節分の行事が行われたりと、自然の景色以外に見どころがあります。
また、2月中旬には、御手洗池のほとりに植えられている光琳の梅が真っ赤な花を咲かせ、こちらも冬の下鴨神社では人気がありますね。
以上、下鴨神社の春夏秋冬でした。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。