三柱鳥居がある京都の神社とお寺

神社に行くと必ず見かけるのが鳥居です。

また、お寺の中にある鎮守社でも鳥居を見ることがあります。

通常、鳥居は2本脚をしているのですが、京都には、三柱鳥居という脚が3本ある鳥居が立っている神社やお寺があります。

今回は、三柱鳥居が立つ神社とお寺を紹介します。

蚕の社

京都で三柱鳥居と言えば、右京区の蚕(かいこ)の社の境内に立つ三柱鳥居が最も有名です。

蚕の社には、京福電車の「蚕ノ社」から北に徒歩約3分で到着します。

蚕の社は、木島神社(このしまじんじゃ)という神社ですが、正式には、木島坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)といいます。

境内に入り、北にまっすぐ進むと西側に元糺(もとただす)の池という小さな池があります。

その池の奥に明神鳥居を三角形に3つ並べた三柱鳥居があります。

蚕の社の三柱鳥居

蚕の社の三柱鳥居

3本の脚の中央には、組石の神座に御幣が立てられています。

蚕の社の三柱鳥居は、京都三珍鳥居の一つに数えられている珍しい鳥居です。

当社の創建年代は不祥ですが、続日本紀の大宝元年(701年)条にその名が見られるので、平安時代以前から存在していたことになります。

そして、三柱鳥居も、いつ建立されたものかはわかっていませんが、かつての木造りの鳥居から現在の石造りの鳥居にされたのは、享保年間(1716-1736年)のことです。

建立時期がわからなければ、建立の目的もはっきりしていませんが、一説によると1300年前に日本に伝わった景教(キリスト教の一派ネストル教)の遺物ではないかと伝えられています。

また、この地を本拠地にしていた秦氏が、稲荷山、松尾山、双ヶ岡という秦氏にとって深いかかわりのある三方向を拝めるように作ったのではないかとする説もあります。

建立の理由はわかっていませんが、蚕の社に参拝した時は、三柱鳥居もじっくりと拝んでおきたいですね。

大寧軒

京都市左京区の南禅寺にある大寧軒(だいねいけん)という庭園の中にも三柱鳥居が立っています。

大寧軒の三柱鳥居

大寧軒の三柱鳥居

上から見ると、明神鳥居が正三角形に組まれているのがよくわかります。

上から見た三柱鳥居

上から見た三柱鳥居

大寧軒は、明治38年(1904年)ころに造園された庭園です。

三柱鳥居は、庭園ができた時にはなく、昭和初期に置かれたものだと考えられています。

大寧軒の三柱鳥居も、制作の意図ははっきりしていません。

大寧軒の拝観案内には、秦氏が1200年前に桂川の治水に成功したのと同じく、近代に大寧軒近くを流れる琵琶湖疏水を造営し治水に貢献した功労者に敬意を表したものではないかと述べられています。

また、三方正面の造形から庭園の広がりを強調させたのではないかとも述べられていますが、どちらの説も想像に過ぎないようです。

大寧軒は、普段は非公開ですが、たまに特別公開されることがありますから、拝観した時には忘れずに三柱鳥居を見ておきましょう。

それにしても蚕の社の三柱鳥居も、大寧軒の三柱鳥居も、謎が多いですね。

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