境内が寂しくなった冬の大将軍神社・2019年

2月上旬。

京都市東山区の大将軍神社に参拝しました。

大将軍神社は、桓武天皇が平安遷都の際、王城鎮護のために都の四方に造営した大将軍社のうちの東南隅のひとつです。

そのため、大将軍神社は、都が京都に遷されてから今日まで、ずっと京都を守り続けている神社なのです。

境内にできた空間

大将軍神社は、地下鉄の三条京阪駅または京阪電車の三条駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。

大将軍神社の南西の鳥居の前に到着。

鳥居

鳥居

鳥居をくぐって境内に入ると、ぽっかりと穴が空いたようにすっきりとしていました。

境内

境内

大将軍神社の境内の中央には、拝殿が建っていたのですが、2018年にご神木が倒れて潰れてしまいました。

潰れた拝殿は、すべて撤去され、今はその跡地をカラーコーンが囲んでいます。

本殿の後ろのイチョウも、枝が伐られて寂しい姿となっています。

イチョウと本殿

イチョウと本殿

当社のイチョウは、樹齢800年以上と伝えられており、かつては鵺(ぬえ)の森とも呼ばれていました。

ちなみに源頼政の鵺退治の伝説の舞台は、ここ大将軍神社の鵺の森です。

それでは本殿にお参りをしましょう。

本殿には、素戔嗚命(すさのおのみこと)が祀られているので、厄除を祈願しておくと良いでしょう。

本殿にお参りをした後は、境内の南西に建つ荒熊稲荷社にもお参りをしておきます。

荒熊稲荷社

荒熊稲荷社

荒熊稲荷社の社殿は、ピカピカですが、こちらも2017年にご神木が台風で倒れた時に下敷きになって潰れています。

このところ、不運が続いている大将軍神社ですが、今年は何も起こらないことを願っています。

再建されて間もない荒熊稲荷社の前には、玉をくわえたキツネがいます。

玉をくわえたキツネ

玉をくわえたキツネ

反対側のキツネは、巻物をくわえていますね。

巻物をくわえたキツネ

巻物をくわえたキツネ

キツネは、お稲荷さんの神使とされており、伏見区の伏見稲荷大社には多くのキツネがいますよ。

荒熊稲荷社のキツネは、巻物と玉をくわえていますが、伏見稲荷大社では稲穂や鍵をくわえているキツネもいます。

それでは、荒熊稲荷社に商売繁盛を祈願しましょう。

こちらは、境内の南東に建つ天満宮です。

天満宮

天満宮

学問の神さまの菅原道真が祀られていますから、頭が良くなるようにお願いしておきました。

天満宮の隣には、白龍弁財天も祀られています。

白龍弁財天

白龍弁財天

弁財天は、福徳財運芸事上達のご利益を授けてくれる神さまですから、資産運用をされている方や習い事をされている方がお参りをしておくと良い結果が出るかもしれませんね。

本殿脇から境内を眺めます。

本殿脇から見た境内

本殿脇から見た境内

拝殿がなくなると、奥のマンションがとても大きく見えます。

まだ拝殿が再建される様子はないので、しばらくの間、境内はがらんとしていそうです。

本殿や末社にお参りを済ませたので、南東の鳥居から外に出ます。

道路の真ん中はで、ネコが休憩していましたよ。

ネコ

ネコ

なお、大将軍神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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