京都市東山区には、清水寺界隈と東福寺界隈に紅葉の名所が多くあり、11月になるとたくさんの観光客や旅行者が訪れます。
そのため、東山の紅葉の名所はどこも混雑する印象があります。
でも、清水寺と東福寺のちょうど間くらいの場所にある養源院、智積院(ちしゃくいん)、妙法院は、紅葉シーズンでも比較的人が少な目です。
養源院
京都駅から市バスの206系統に乗車して「博物館三十三間堂前」で下車すると養源院の近くに到着します。
バスの乗車時間は約10分で、博物館三十三間堂前からは南に徒歩約3分で養源院の山門前に着きます。
養源院は、参道脇に多くのカエデが植えられています。
カエデによって色付き始める日が異なっているため、様々な色のモミジを見ることができます。
養源院の紅葉は参道だけなのですが、見ごたえがありますよ。
本堂に向かって延びる上り坂の参道を山門付近から紅葉を眺めるのもきれいですし、本堂近くから見下ろすように眺める紅葉も見事です。
カエデの下から見上げるモミジも、日差しが透過して美しいですね。
養源院の参道は、11月が終わりに近づくころに最も赤く染まります。
養源院は、参道の紅葉を見るだけなら無料です。
本堂に入るには、拝観料600円が必要です。
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智積院
養源院の次は、七条通を北に3分ほど歩いて智積院を訪れましょう。
智積院は、参道、鐘楼付近、金堂付近など、境内のいたるところにカエデが植えられています。
境内はとても広く、秋が深まると見事な紅葉風景を見ることができます。
他の東山の紅葉の名所にも負けない美しさなのですが、秋に参拝する人は比較的少な目です。
しかも、智積院は境内に入るだけなら無料です。
鐘楼付近にはコケも敷かれており、緑色と赤色が調和した晩秋の景色にも情緒があります。
鐘楼から出口に向かって歩きながら眺める参道両脇の紅葉もきれいですから、忘れずに見ておきましょう。
なお、名勝庭園と宝物館の拝観には、拝観料が各500円必要です。
- 智積院の紅葉が見ごろに入る・2024年
- 秋晴れの日に見る智積院の紅葉・2023年
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- 智積院の散りゆく紅葉・2021年
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- 紅葉が見ごろの最盛期を迎えた智積院・2019年
- 智積院の紅葉が見ごろに入った・2018年
- 智積院で色づきが進む紅葉・2016年
妙法院
智積院の紅葉を見た後は、北に3分ほど歩いて妙法院へ。
妙法院は、皇族関係者が代々住持をつとめてきた格式の高い門跡寺院で、天台宗の三門跡寺院の一つに数えられています。
そのため、境内の建物に気品を感じられます。
カエデの数は、それほど多くないのですが、妙法院の建物と一緒に見る紅葉は和の風情を感じられて良いものです。
門跡寺院特有の建物である宸殿(しんでん)は、とても大きく、その前の紅葉と一緒に見る景色も見事です。
ただ、宸殿はあまりに大きすぎるため、全景を写真に収めるのが難しいです。
七卿碑近くのコケとモミジもきれいですから、じっくりと見ておきましょう。
なお、妙法院には誰でも参拝でき、基本的に拝観料の類も必要ありません。
3ヶ所の拝観時間は、15分から30分程度です。
智積院は、庭園を拝観すると1時間くらいはかかります。
各寺院が近くにあるので、移動時間も合計で20分程度しかかかりません。
市バスの乗車時間が往復で約30分、昼食時間を1時間とすると、所要時間は4時間くらいですね。
時間が余った場合には、三十三間堂や京都国立博物館にも立ち寄ると良いでしょう。