秋の藤森神社参拝・2017年

9月下旬に京都市伏見区に建つ藤森神社(ふじのもりじんじゃ)に参拝しました。

藤森神社を訪れるのは、6月のあじさい祭以来ですね。

そろそろ秋らしい気候となってきた9月下旬は、どのような感じでしょうか。

御旗塚と神鎧像

藤森神社には、京阪電車の墨染駅から北東に5分ほど歩くと到着します。

その途中に以前は銭湯があったのですが、今はコンビニに変わっていました。

墨染界隈も、少しずつ街の様子が変わりつつありますね。

藤森神社の大きな石造りの鳥居をくぐり参道へ。

参道

参道

このとても長い参道では、毎年5月に駈馬神事が行われ、大勢の参拝者で賑わいます。

参道の隣には、公園があり、地元の人たちの憩いの場となっています。

参道の途中に建つ絵馬舎。

絵馬舎

絵馬舎

この絵馬舎には競馬の絵馬がかかっているんですよね。

絵馬

絵馬

藤森神社は、競馬の神さまとして信仰されており、ジョッキーなど競馬関係者も参拝しているそうです。

秋は京都競馬が開催されるので、藤森神社に必勝祈願に訪れる競馬ファンの方が増えそうですね。

割拝殿の中央の通路を通って本殿に向かいます。

割拝殿

割拝殿

6月に参拝した時は、この通路が閉鎖されていて通れなかったのですが、今は以前と同じように通ることができます。

それでは本殿にお参りをしましょう。

本殿

本殿

藤森神社には、多くの祭神が祀られています。

本殿中央には、素盞鳴命(すさのおのみこと)、別雷命(わけいかずちのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、応神天皇、仁徳天皇、神功皇后(じんぐうこうごう)、武内宿禰(たけしうちのすくね)の7柱。

本殿東殿には、舎人親王(とねりしんのう)、天武天皇の2柱。

本殿西殿には、早良親王(さわらしんのう)、伊豫親王(いよしんのう)、井上内親王(いのえないしんのう)の3柱。

これだけたくさんの神さまが祀られていれば、どのような願い事も叶えてもらえそうですね。

本殿の東側には、藤森七福神もいらっしゃいます。

藤森七福神

藤森七福神

七福神全員が並んでいると、なんとも縁起が良さそうな気がするのは私だけでしょうか。

本殿脇にある大きないちいの木の株は、御旗塚です。

御旗塚

御旗塚

この御旗塚は、神功皇后が纛旗(とうき)を立てた場所で、藤森神社発祥の地とされています。

ちなみに纛旗は軍中の大旗のことで、神功皇后は新羅征伐後にここに旗と武器を納めたと伝えらています。

また、このいちいの木は、「いちの木さん」と呼ばれて親しまれており、腰痛が治ると信仰されています。

幕末には、新撰組局長の近藤勇も腰痛祈願に参拝したのだとか。

御旗塚の近くには、神鎧像(かむよろいぞう)もあります。

神鎧像

神鎧像

5月5日の藤森祭は、菖蒲の節句発祥の祭として知られており、節句に飾る武者人形には藤森の神が宿るといわれています。

その象徴として建立されたのが、この神鎧像とのこと。

本殿の西側には、兜をかぶった金太郎もいますよ。

兜をかぶった金太郎

兜をかぶった金太郎

本殿に参拝を終えた後は、宝物殿に入ります。

宝物殿

宝物殿

入場は無料で誰でも入れますよ。

中には、槍、刀、火縄銃、甲冑などが展示されています。

5連発の火縄銃も展示されていました。

5連発の火縄銃は、江戸時代に造られたものですが、その実用性はわからないようです。

また、長さ50cmほどの小さな大砲もありました。

最初に見た時は、大砲の模型かと思ったのですが、実は鳥羽伏見の戦いで薩摩藩が実際に使った大筒だそうです。

他にも、JRAのジョッキーのサインも展示されているのですが、私が参拝した時は見ることができませんでした。

藤森神社は、境内に珍しいものがいろいろとあるので、参拝するのが楽しい神社ですよ。

なお、藤森神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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