連日のように猛暑日を記録する夏の京都。
決して、夏は京都観光に適した季節ではありません。
でも、京都には恐怖スポットがいくつもあるので、ゾクゾクするような涼しさを求めるなら、夏に京都を訪れるのがおすすめです。
京都市北区に建つ正伝寺も、そんな恐怖スポットのひとつです。
手形がべったりついた血天井
正伝寺は、市バス停「神光院前」から山に向かって15分ほど歩いた辺りに建っています。
京都駅から、西賀茂車庫行のバスに乗車すれば、神光院前に行けます。
乗車時間は50分ほどかかります。
京都市北区は、京都市の北に位置しているので京都市中心部よりか涼しいですね。
正伝寺は、山門をくぐると木々に囲まれた長い参道を進んで本堂まで行きます。
参道は、ひんやりとしているので、バス停から山門まで歩いてきた時にかいた汗が少しずつひいていくことでしょう。
玄関に到着したら、拝観料400円を納めて建物内に入ってください。
本堂である方丈の前には枯山水庭園が配されています。
正伝寺は参拝者が少ないので、誰もいない縁側に座ってのんびりと庭園を眺めることができます。
きれいな景色にうっとりとしたところで、何気に天井を見上げると、背筋が凍りつくような恐ろしい光景が目に飛び込んできます。
そう、正伝寺の天井は、べったりと血痕が染みついた血天井なのです。
関ヶ原の戦いの前、徳川家康の家臣の鳥居元忠は伏見城にたてこもって西軍相手に戦いました。
しかし、多勢に無勢の鳥居軍は西軍の攻撃を防ぐことができず、元忠は家臣たちと自害して果てました。
その時、床には元忠たちの大量の血が染み込み、それを正伝寺の天井に使ったのです。
写真を見ればわかる通り、天井には手形がたくさんついています。
この血の手形を見ているだけで背筋がゾクゾクとしてきます。
縁側から眺める比叡山
正伝寺からは、比叡山を眺めることができます。
晴れた日に縁側から見る比叡山は、とても爽やかで、血天井とは違った涼感があります。
汗が完全にひいて、体が涼しくなるまで、のんびりと比叡山を眺めてください。
でも、あまり長居していると、天井から血がしたたり落ちてくるかもしれませんよ。
夏の京都観光で恐怖スポットに訪れようと思っている方は、正伝寺に参拝してはいかがでしょうか。
なお、正伝寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。