京都の紅葉狩りコース-永観堂、金戒光明寺、真如堂編

京都市左京区の哲学の道界隈は、春と秋の行楽シーズンになると多くの観光客や旅行者の方で賑わいます。

哲学の道より少し南の永観堂は、特に秋になるとたくさんの拝観者が訪れますね。

また、紅葉の季節には永観堂とともに金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)と真如堂にも紅葉を観賞しに行くのがおすすめです。

永観堂

永観堂には、京都駅から市バス5系統に乗車し「南禅寺永観堂道」で下車して3分ほど歩くと到着します。

永観堂は、正式には禅林寺という寺名なのですが、永観堂の方が有名です。

その理由は、このお寺が「紅葉の永観堂」と呼ばれているからでしょう。

境内の庭園には大きな放生池があり、その周囲にたくさんのカエデが植えられています。

永観堂

永観堂

紅葉が進むと、水面に赤色やオレンジ色のモミジが映り込み、見事な紅葉風景を楽しむことができます。

また、御影堂(みえいどう)、阿弥陀堂、多宝塔など、各お堂の近くにもカエデが植えられているので、秋になると境内が真っ赤に色づきます。

多宝塔が建つ小高い丘の上から見下ろす紅葉風景も絶景で、秋に永観堂に参拝した時には、しっかりと見ておきたいですね。

ただ、人がとても多いので、のんびりと紅葉狩りをしたい方には不向きかもしれません。

永観堂では夜間拝観も実施されており、ライトアップされた紅葉もきれいです。

紅葉シーズンの永観堂では、寺宝展が開催されており、お寺に伝わる貴重な文化財を鑑賞できるのも魅力です。

阿弥陀堂に祀られている「みかえり阿弥陀」も、しっかりと拝んでおきましょう。

なお、永観堂の拝観料は、通常は600円ですが、紅葉の時期は1,000円になります。

夜間拝観は700円です。

2024年の寺宝展は11月11日から12月8日まで、夜間拝観は11月11日から12月1日までです。

金戒光明寺

永観堂の紅葉を見た後は、北西に15分ほど歩いて金戒光明寺に向かいましょう。

金戒光明寺は、山門付近と三重塔付近の紅葉が見事です。

金戒光明寺

金戒光明寺

石段上から見下ろす山門と紅葉、見上げる三重塔と紅葉。

どちらの紅葉風景も金戒光明寺に参拝した時には見ておきたいですね。

また、紅葉の季節になると庭園の特別公開も実施されます。

紫雲の庭と呼ばれる庭園は、浄土宗の開祖法然上人の生涯と浄土宗の広がりを枯山水庭園で表現しています。

方丈の縁側から眺めるも良し、歩いて鑑賞するのも良し。

方丈の北には、池泉式庭園の方丈北庭もあり、池と一緒に見る紅葉にも情緒があります。

東屋で休憩しながら眺めるご縁の庭も味わい深いものがありますね。

なお、2024年秋の特別拝観は11月15日から12月8日までで、特別拝観料は、御影堂・大方丈・庭園が1,000円、山門が1,000円ですが、両方のセット券は1,600円とお得になっています。

また、11月15日から12月8日までの期間は夜間拝観も実施されており、拝観料は1,000円です。

真如堂

金戒光明寺の次は、北隣に建っている真如堂に向かいましょう。

真如堂は、境内にたくさんのカエデが植えられています。

本堂の周囲に特に多くのカエデが植えられており、秋になると真っ赤なモミジを観賞できます。

真如堂

真如堂

紅葉越しに見る三重塔、12月に入ると地面を埋め尽くす敷き紅葉も見事です。

手水屋近くの花の木は、カエデよりも早めに色づき、三重塔と一緒に眺める景色は、秋の真如堂の定番です。

参道から見上げるようにして眺める紅葉と三重塔も人気があります。

本堂の裏側には、一面にコケが敷かれており、モミジの赤色とコケの緑色との対比も見事です。

また、真如堂では庭園拝観も行っているので、時間があれば見ておきたいですね。

なお、庭園の拝観料は500円ですが、秋期特別拝観は1,000円です。

永観堂、金戒光明寺、真如堂の参拝時間は2時間30分ほどかかります。

永観堂が1時間、金戒光明寺と真如堂が30分から40分程度ですが、金戒光明寺で庭園や山門を拝観した場合は1時間ほどかかります。

市バスの往復1時間30分、昼食時間1時間を加えると5時間程度はかかるでしょう。

各お寺の近くにお食事できるお店はありますが、それほど多くないです。

京都駅で早めの昼食を済ませるか、お弁当を持っていくと良いでしょう。

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