坂本竜馬とお竜の出会いの地

坂本竜馬は、日本で初めて新婚旅行をしたことで知られています。

旅行先は現在の鹿児島県です。

竜馬の結婚相手は、お竜という女性です。

竜馬とお竜が出会った場所は、現在の京都市東山区で、そこには土佐志士寓居跡の石碑があります。

三十三間堂の南にある土佐志士寓居跡の石碑

坂本竜馬とお竜が出会った土佐志士寓居跡の石碑は、三十三間堂の南の塩小路通にあります。

土佐志士寓居跡

土佐志士寓居跡

石碑の近くに説明書があります。

以下にその内容を要約します。

幕末、土佐藩の志士たちは、河原屋五兵衛の隠居所を借りて住んでいました。

ここに住んでいた志士達の中には、坂本竜馬の他に彼と近江屋で暗殺された中岡慎太郎、北添佶摩(きたぞえきつま)、望月亀弥太(もちづきかめやた)、池内蔵太(いけくらた)などもいました。

お竜は、たまたま母の貞(てい)と妹の君江とともに賄いをしており、その時に竜馬と知り合い、後に結婚することとなったのです。

元治元年(1864年)6月。

新撰組が京都に集まった浪士達を襲撃した池田屋事件が起こりました。

その時に池田屋に居合わせた北添佶摩と望月亀弥太は戦死。

土佐志士達の住居にも京都守護職の役人たちが踏み込みましたが、その時、竜馬は不在でした。

土佐志士寓居跡の石碑は、駐車場の片隅に立っているため、気付かずに素通りしてしまいそうになります。なので、見に行く時は、地図で事前に確認しておいた方がいいですね。

竜馬とお竜の結婚式場

池田屋事件から2カ月後の8月。

竜馬とお竜は、結婚しました。

結婚したと言っても盛大に結婚式をあげたわけではなく、身内だけの内祝言だったそうです。

式場となったのは、青蓮院の旧境内で、塔頭(たっちゅう)の金蔵寺(こんぞうじ)があった場所です。

地下鉄東山駅から東に2分ほど歩いた辺りに竜馬とお竜の結婚式場跡の石碑が立っています。

坂本龍馬 お龍「結婚式場」跡

坂本龍馬 お龍「結婚式場」跡

説明書を読むと、結婚式場として当地が選ばれたのは、お竜の亡き父が青蓮院宮に医師として仕えていたことが理由だと書かれていました。

仲人は、金蔵寺住職がつとめたそうです。

現代では、結婚式が終わるとすぐに新婚旅行に出かけることが多いのですが、竜馬とお竜は結婚後、1年以上経ってから旅行に出かけています。

慶応2年(1866年)1月に竜馬が寺田屋で伏見奉行所に捕えられそうになった時、怪我をしたことから、薩摩藩にかくまわれて鹿児島に行き、湯治をしました。

その時、竜馬はお竜とともに鹿児島に行ったことから、これが日本初の新婚旅行とされているのです。

なお、土佐志士寓居跡は、京阪電車の七条駅が最寄り駅となります。

ここから結婚式場跡へは、七条駅から京阪電車に乗車し、三条駅で下車、東に10分ほど歩くと到着します。

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