JR松井山手駅からJR大住駅までを散策

京田辺市のJR松井山手駅からJR大住駅までの間には、いろいろな神社や史跡などの観光名所があります。

そこで、それらの名所に訪れるために松井山手駅に行ってきました。

散策ルート

松井山手駅に到着して、まず最初に確かめたのは、バスターミナルに設置された散策ルートの案内板。

散策ルートの案内板

散策ルートの案内板

案内板には、3つの散策ルートが掲載されていましたが、今回は、松井山手駅から東にあるJR大住駅まで北側からまわるコースを選択します。

このコースは、「いにしえやまのてコース」というそうです。

散策する名所は、諏訪ヶ原公園、天神社(あまつかみやしろ)、月読神社、大住車塚古墳、澤井家住宅、天津神社(あまつじんじゃ)です。

帰りは、大住駅から松井山手駅まで南側の道路を歩いて帰ることにします。

帰りのコースには、虚空蔵堂(こくぞうどう)、観世座発祥の碑があるので、それらを観にいきます。

それでは、大住駅を目指して、いざ出発。

約6kmのいにしえやまのてコース

いにしえやまのてコースは、移動距離が6kmあります。

ただひたすら歩くだけでも1時間はかかる距離なので、名所を観ながら歩くと2時間から3時間はかかりそうです。

ちなみに松井山手駅を出発したのは、午後12時前です。

諏訪ヶ原公園

最初に訪れたのは、松井山手駅から1kmほど歩いたところにある諏訪ヶ原公園です。

諏訪ヶ原公園

諏訪ヶ原公園

なかなか広い公園です。

球技をして遊べそうですが、子供達の姿はありませんでした。

12月の寒風が吹く中、さすがに外では遊ばないようですね。

天神社

諏訪ヶ原公園から北に1kmほど歩くと天神社に到着。

京田辺市の説明書には、「てんじんしゃ」と記載されていましたが、神社の由緒書には、「あまつかみやしろ」と記載されています。

延暦4年(785年)に天神を交野柏原に祀ったのが始まりで、その後、当地に移されたそうです。

この神社の本殿は、鮮やかな朱色で、壁には、平安装束の男性や獅子の絵などが描かれています。

天神社

天神社

こういった絵が描かれている本殿は、珍しいのではないでしょうか。

次に訪れるのは、月読神社ですが、途中、稲刈りが終わった後の田園があったので写真を撮っておきました。

田園風景
田園風景

この辺りは、こういったのどかな風景が広がっています。

都会で暮らしている方にとっては、心の癒しになる風景ではないでしょうか。

月読神社

天神社から約2kmほど東に建っているのが月読神社です。

月読神社

月読神社

この神社の社殿は、訪れる少し前に修理が行われたようで、ぴかぴかでした。

月読神社にお参りして気付いたのは、石碑が多いことです。

主な石碑は、隼人舞発祥之碑、宝生座発祥の碑、戸山流居合道発祥之碑です。

この辺りは、いろいろなことが始まった場所のようですね。

大住車塚古墳

月読神社から東に1kmほど歩いて大住車塚古墳に到着。

大住車塚古墳
大住車塚古墳

大住車塚古墳は、5世紀はじめ頃に造られた前方後方墳だとか。

地元では、チコンジ山古墳とも呼ばれているそうです。

全長66メートル、幅60メートルの大きさで、古墳の周囲をぐるっとまわってみると結構広いことがわかりました。

また、南西側には、同じような形をした南塚古墳があります。

こちらは、全長71メートル、幅73メートルと車塚古墳よりもやや大きめです。

澤井家住宅

澤井家住宅は、大住車塚古墳から南に5分ほど歩いた場所に建っています。

澤井家住宅
澤井家住宅

その名のとおり、澤井家の住宅で、元文5年(1740年)頃の建替えのようです。

茅葺の屋根が歴史を感じさせますね。

見学は、12月、1月、2月は不可とのこと。

なので、12月に訪れた私も中に入って見学することはできませんでした。

天津神社

澤井家住宅から100メートルほど南に進むと天津神社が建っています。

天津神社
天津神社

創建は天禄年間(970-973年)と伝えられています。

社殿は、文化10年(1813年)の造り替えとのこと。

境内はそれほど広くはありませんが、末社や小さな公園があります。

本殿の前には、綺麗な狛犬が鎮座しており、後ろを覗いてみると平成22年仲秋と刻まれていました。

まだ鎮座して数ヶ月しか経っていなかったので、綺麗な姿をしているんですね。

以上が、いにしえやまのてコースにある名所です。

天津神社から南に8分ほど歩けばJR大住駅に到着します。

JR大住駅
JR大住駅

大住駅に到着した時は、14時40分頃でした。

所要時間は、約3時間といったところですね。

大住駅から松井山手駅へ

大住駅に到着したら、次は、南側の道路を歩いて松井山手駅に帰ります。

地図で確認すると約2.5kmほどの道のり。

行きに比べると半分以下の距離でしかありません。

しかし、帰りは、虚空蔵堂と観世座発祥の碑しか観るものがないので、ただ歩いているだけの時間が長いのが難点です。

虚空蔵堂

ということで、30分ほどひたすら歩き続けて虚空蔵堂に到着。

途中で山の中に入っていくので、足元には注意が必要です。

虚空蔵堂

虚空蔵堂

現在の虚空蔵堂は、山の中にひっそりと建っていますが、創建された承久3年(1221年)当時は、大きなものだったそうです。

本尊の虚空蔵菩薩像は、嵐山にある虚空蔵菩薩像の原形と伝えられています。

観世座発祥の碑

虚空蔵堂から東に15分ほど歩くと観世座発祥の碑が置かれています。

観世座発祥の地
観世座発祥の地

道路の脇にさりげなく置かれているので、注意して歩かないと通り過ぎてしまいます。

石碑には、「昔は虚空蔵の岩の崎に観世音が祭られていたが観阿弥・世阿弥父子は これを信仰し その座を観世座と名付けた」と刻まれています。

京都駅から松井山手駅の行き方

以上、松井山手駅から大住駅までの間の散策ルートを紹介しました。

しかし、松井山手駅へは、そもそもどうやって行けばよいのかという疑問を持たれた方も多いでしょう。

京都駅から電車で松井山手駅に行くのは、ちょっと複雑です。

なので、松井山手駅に行くには、バスを利用することをおすすめします。

京都駅から松井山手駅へは、京阪バスの直通バスがあります。

乗換不用で、運賃も500円と低料金で、松井山手駅に行くには非常に便利です。

詳しい情報は以下のページをご覧ください。