京都から式年遷宮を祝うアート作品・2013年

2013年は、伊勢神宮で20年に一度の式年遷宮が行われました。

これを祝い、依代(よりしろ)アートプロジェクトと題して、京都の10の神社で、若手芸術家の作品が展示されることになりました。

期間は10月1日から12月21日。

アート作品が展示されているのは、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)、大原野神社、上賀茂神社、北野天満宮、貴船神社、下鴨神社、城南宮、豊国神社、松尾大社(まつのおたいしゃ)、吉田神社です。

気候的にも京都散策をしやすい時期なので、上の10社に参拝して展示されているアート作品を鑑賞するのも良いですね。

石清水八幡宮へ

私が訪れたのは、石清水八幡宮です。

10月4日に裏千家献茶祭があるということだったので、それを見に行こうと思ったわけですが、あまり一般の人には関係がなさそうな行事でした。

本殿では、献茶式が行われており、中には着物を着た方々が参列していました。

石清水八幡宮

石清水八幡宮

石清水八幡宮では、10月1日から11月29日までの間、4人の方の作品が展示されています。

この日は、献茶祭ということで、参道などに茶席が設置されており、アート作品を見にくい状況でした。

そんな中、姫野亜也さんの「行く方」という作品が参道の脇に展示されており、比較的じっくりと鑑賞できましたよ。

行く方

行く方

一文字手水鉢のような形をしています。

依代アートプロジェクトの冊子に記述されていた姫野さんの言葉を以下に記しておきます。

石清水八幡宮は「静」の場であるものの、建物は極彩色彫刻の壮麗な姿を有しており「動」を感じさせる。そういった石清水八幡宮の独特の様子、空気感を意識し作品を準備した。

確かに神社の印象はそのとおりなんですよね。

男山の山上にどっしりとした感じで鎮座している石清水八幡宮は、「静」の印象が強いのですが、大きな朱色の本殿を正面から見ると、鳥が羽を広げたような躍動感があります。

作品は、参道の小石と同じような色をしていて、その場の雰囲気ととても調和しています。

これは「静」を表現したものなのでしょうか。

作品は幅が1メートルほどと大きいです。

なので、どっしりとした印象を受けますね。

石清水八幡宮で展示されている4人の方の作品は、一度に全て見ることはできません。

ざっくりと期間を区切ると、10月に2作品、11月に2作品となっていますね。

他の9社も、展示される作品の期間が決まっており、10月にしか見れないものもあれば、11月にしか見れないものもあります。

ざっと依代アートプロジェクトの冊子に目を通したところ、10月中旬から下旬だと、各神社で多くの作品を見ることができそうです。

ただ、貴船神社と大原野神社は11月からの展示となっています。

なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。