2012年の京都の梅は、2週間ほど開花が遅れているそうです。
例年なら2月中旬には開花して、3月に入ると見ごろになっているところが多いのですが、今年は3月に入ってやっと咲き始めた感じですね。
3月1日。
京都市左京区の下鴨神社と金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)に梅がどの程度咲いているのか見に行ってきました。
下鴨神社の光琳の梅
まずは、下鴨神社へ。
この時期は、観光客の方が少ないですね。
楼門の前には、ほとんど人がいませんでした。
下鴨神社で有名な梅は、御手洗川(みたらしがわ)のほとりに植えられている光琳の梅です。
朱色の輪橋(そりはし)が目印です。
遠目からでも、枝が紅くなってきているのがわかります。
ちなみに光琳の梅は、尾形光琳が紅白梅図屏風を描いたのが、この辺りの景色だったことから名付けられました。
近くに寄って枝を見ると、まだ、ほとんど咲いていませんでした。
遠くから枝が紅く見えたのは、つぼみが膨らんでいたからですね。
木の下の方で咲いている花を発見。
他にも上の方の枝にちらほら咲いていましたが、全体的につぼみが目立ちます。
おそらく見ごろになるのは、3月5日以降でしょうね。
金戒光明寺
下鴨神社の梅の様子を見た後は、東北院の軒端の梅を見にいきました。
残念ながら、軒端の梅もまだ開花前という状況。
また、門も閉まっていたので、近くで見ることができませんでした。
東北院の後は、金戒光明寺へ。
御影堂の隣に植えられている立派な松は、熊谷直実鎧掛けの松です。
一ノ谷の戦いで、まだ少年の平敦盛を討ち取った直実は、法然のもとで出家し、金戒光明寺の松に鎧を掛けたと伝えられています。
この鎧掛けの松の後ろに梅の木があります。
下の写真に写っているのがその梅の木です。
まったく花が咲いていませんね。
と思ったら、上の方をよく見ると、ピンク色の花がちらほらと咲き始めていました。
とは言え、全体の1割程度しか咲いていませんね。
でも、下鴨神社の光琳の梅よりはたくさん咲いています。
見ごろを迎えるのは、下鴨神社よりも早そうですが、それでも3月5日以降になるのではないでしょうか。
やはり2012年の京都の梅は、いつもよりも2週間遅れているというのは本当のようです。
梅を見に京都に訪れる際は、例年よりも日を遅らせた方が良いですよ。