神社には、拝殿という建物があります。
拝殿では、神社の祭礼が行われたりしますが、参拝者が拝礼をする場所でもあります。
この拝殿には、建物の中央に通路が設けられた割拝殿(わりはいでん)というものがあります。
あまり見かけませんが、京都には割拝殿がある神社がいくつかあります。
私が訪れた京都の神社の中では、4つの神社に割拝殿がありました。
御香宮神社
まず最初に紹介するのは、京都市伏見区の御香宮神社の割拝殿です。
御香宮神社の割拝殿は、寛永2年(1625年)に徳川頼宣が寄進したものです。
通常、拝殿は吹き抜けとなっていることが多いのですが、当社の割拝殿には、壁があります。
御香宮神社と言えば、御香水が有名です。
御香水は、貞観2年(863年)に湧き出しましたが、明治時代に枯れました。
復元されたのは、昭和57年(1982年)のことで、環境省の名水100選に認定されています。
藤森神社
御香宮神社と同じく伏見区に建つ藤森神社(ふじのもりじんじゃ)にも割拝殿があります。
藤森神社は、競馬の必勝祈願で有名です。
上の写真に写っている本殿の前に割拝殿が建っています。
私が訪れた時には、ネコが割拝殿の床に座っていました。
藤森神社の割拝殿は、吹き抜けとなっています。
残念ながら、ネコの写真ばかりを撮っていて、肝心の割拝殿の外観の写真を撮り忘れてしまいました。
由岐神社
3つ目は、鞍馬の火祭で有名な由岐神社の割拝殿です。
由岐神社は、鞍馬寺の境内にあります。
割拝殿は、慶長12年(1607年)に豊臣秀頼によって再建されたもので、鞍馬山の斜面に建っています。
前方は、清水寺と同じ舞台造になっています。
小倉神社
4つ目は、大山崎町に建つ小倉神社の割拝殿です。
小倉神社は、養老2年(718年)に創建された歴史のある神社です。
割拝殿は、吹き抜けとなっており、中央に通路があります。
また、割拝殿の右には、滝に打たれる不動明王が祀られています。ちなみに不動明王が打たれている滝の聖水は、サントリーウィスキーと同じ源水だそうです。
以上が、私が過去に訪れた神社に建っていた割拝殿です。
この他にも割拝殿がある神社に訪れているかもしれませんので、思い出したら、またこの記事に追加します。
また、新たに訪れた神社で割拝殿を見つけた時もこの記事に追加していきます。