京都の紅葉狩りコース-白沙村荘、銀閣寺、法然院編

京都市左京区の哲学の道周辺には、多くの紅葉の名所があります。

その数は、あまりに多いので、1日で全てを見て廻るのは困難です。

哲学の道沿いに素通りする程度に紅葉を見るのであれば、多くの観光名所を見られます。

でも、じっくりと味わいながら紅葉を見るのであれば、1日に3ヶ所程度にとどめるのがおすすめです。

哲学の道の北の入り口付近には、白沙村荘橋本関雪記念館、銀閣寺、法然院といった紅葉の名所があります。

各名所間の移動には、それほど時間がかからないので1日で見て廻ることができますね。

白沙村荘橋本関雪記念館

京都駅から市バス100系統に乗車し、「銀閣寺前」で下車して西に3分ほど歩くと白沙村荘橋本関雪記念館に到着します。

5系統か17系統だと「銀閣寺道」で下車してすぐです。

白沙村荘は、日本画家の橋本関雪が建てた邸宅で、敷地内には池泉回遊式庭園や茶室が設けられています。

池の周囲には、多くのカエデが植えられており、秋が深まると真っ赤なモミジを見ることができます。

白沙村荘

白沙村荘

また、美術館では橋本関雪の作品はもちろんのこと、資料や蒐集品も鑑賞できます。

橋本関雪以外の芸術家の作品も見られますよ。

入館料は1,300円と高めですが、美術館と庭園の両方を拝観可能です。

特別展開催時は別料金設定となります。

高めの入館料のためか、人は比較的少なく、庭園でのんびりと紅葉狩りができますよ。

銀閣寺

白沙村荘橋本関雪記念館の次は、東に5分ほど歩いて銀閣寺に向かいましょう。

銀閣寺は、境内全体に多くの木々が植えられており、カエデの数も紅葉を楽しむのに十分です。

銀閣と一緒に見る紅葉は、秋のもの悲しさを感じることができ、情緒たっぷりです。

また、月待山の斜面にも多くのカエデが植わっており、山を上りながら紅葉狩りを楽しめます。

銀閣寺

銀閣寺

月待山の中腹から見下ろす銀閣寺の紅葉風景も見事です。

ここからは、京都市内も一望できるので、市街の紅葉も眺めることができますよ。

銀閣寺に訪れた時は、月待山にも、ぜひ上ってください。

銀閣寺の入山料は500円です。

なお、2023年の秋の特別拝観は10月1日から12月3日までで、入山料とは別に2,000円が必要です。

法然院

銀閣寺の紅葉を見た後は、南に10分ほど歩いて法然院に向かいましょう。

法然院の参道は木々に囲まれ、山の中にひっそりと建つ侘しいお寺にお参りをするような気分に浸れるのが良いですね。

茅葺屋根の山門も情緒があり、特に秋に見るとしみじみとした風情を感じます。

法然院

法然院

山門をくぐると左右に白沙段があります。

真っ白な白沙段の上に浮かぶように枝を伸ばしたカエデの紅葉は、法然院以外ではなかなか見ることができません。

近年、法然院は海外からお越しの方に人気が出てきていますが、まだ人が少なく、割とのんびりと紅葉を楽しむことができますよ。

なお、法然院は、境内に入るだけなら拝観料の類は必要ありません。

拝観時間は、白沙村荘橋本関雪記念館が1時間、銀閣寺が1時間、法然院が30分です。

市バスの往復が1時間30分、3ヶ所の徒歩での移動が30分、昼食時間が1時間とすると、所要時間は約5時間30分ですね。

銀閣寺の近くには、お食事できるお店がいくつもありますが、哲学の道沿いのベンチでお弁当を食べるのもおすすめです。

時間があれば、哲学の道を南下し、永観堂南禅寺にも紅葉を見に行くと良いですね。

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