7月24日に行われた祇園祭後祭の山鉾巡行。
今年は、四条通で観覧してきました。
8基目の浄妙山が通過し、残す山と鉾は2基だけとなりました。
八幡山
9基目に登場したのは、八幡山です。
八幡山は、町内に祀られている八幡宮を御神体にしています。
山の上には、八幡宮の扁額がかかる朱色の鳥居が建ち、鳥居の上には向かい合う2羽のハトがいますよ。
鳥居の奥には、純金の厨子(ずし)が置かれ、中には運慶作と伝わる応神天皇の騎馬像が安置されています。
前懸の中央は、慶寿群仙図。
前懸の上の欄縁には、金色のつがいの鶴がいます。
これは、八木寄峰の下絵を河原林秀興の工芸細工と、錺師嘉兵衛、彫師彦七の手でこしらえた名品だそうです。
八幡山は、いったん私が観覧している付近で休憩した後、ゆっくりと四条烏丸へ進んでいきました。
後ろの見返には、龍が描かれています。
大船鉾
いよいよ後祭山鉾巡行も最後です。
10基目は、大船鉾(おおふねほこ)の登場です。
大船鉾の舳先には、龍頭が乗っています。
昨年は舳先に大金弊が飾られていました。
龍頭と大金弊は、毎年交代なんですね。
大船鉾は凱旋の船鉾とも呼ばれ、御神体は神功皇后(じんぐうこうごう)です。
大船鉾は、元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で焼失してから150年後の平成26年(2014年)に復活しています。
でも、大船鉾はまだ復興途上にあり、毎年少しずつその姿が変化しています。
毎年、どこがどう変わったかを確認するのも大船鉾を見る時の楽しみのひとつですが、以前の姿を写した写真と見比べなければ、どう変わったのかわかりませんね。
大船鉾が目の前を過ぎていきました。
その後にパトカーが続いていましたよ。
祇園祭の後祭の山鉾巡行は、10基だけなので、全部を見るのに1時間もかかりません。
それでも、夏の暑い日に行われますから、短時間とは言え、日陰の中から観覧しないと疲れます。
熱中症になる危険もありますから、しっかりと水分補給しながら観覧した方が良いでしょう。