秋の平等寺参拝・2020年

9月末に京都市下京区の上徳寺に参拝した後、北西に10分ほど歩き、平等寺を訪れました。

平等寺は、四条烏丸のビジネス街から近い場所に建っています。

境内は、それほど広くありませんが、本堂は立派で、いつも地元の方がお参りに来ていますね。

因幡薬師を祀る本堂に参拝

平等寺には、地下鉄の四条駅、または、阪急電車の烏丸駅から南に3分ほど歩くと到着します。

平等寺の入り口にやってくると、軽トラックが数台停まっていました。

本堂

本堂

境内では、何やら工事をしているようです。

まずは、本堂に上がってお参りをしましょう。

長徳3年(997年)に因幡(鳥取県)の国司であった橘行平が、任務を終えて京都に帰る途中、夢告により、因幡国賀留津(かるつ)の海中から1体の薬師如来像を引き上げました。

そして、仮堂を建て薬師如来像を安置し、京都に帰ると、その薬師如来像が行平の後を追って彼の邸宅に飛来しました。

そこで、行平は、長保5年(1003年)に自邸に仏堂を建て、薬師如来像を祀りました。

この話は、一躍京都で有名になり、歴代天皇から一般庶民まで広く信仰を集め、承安元年(1171年)に高倉天皇より平等寺と命名されます。

その後は、たびたび火災に遭い、寺域も縮小していきましたが、明治の始めに本堂が再建され、今もなお、多くの人がお参りに訪れています。

境内の西側にいくつかお堂が建っています。

下の写真に写っているお堂には、十九所権現が祀られています。

十九所権現

十九所権現

たくさんの神さまが祀られていますから、このお堂にお参りをしておけば、どんな願いもかなえてもらえそうですね。

十九所権現のお堂の奥には、閻摩天の像が置かれています。

閻摩天

閻摩天

怖い顔をしていますが、本尊の薬師如来とともに健康長寿をつかさどっています。

下から拝めば、ご利益を授かれるとされていますよ。

閻摩天の隣に小さな祠があります。

小さな祠

小さな祠

何の祠かはわかりません。

後ろには、2体の怖い顔をした仏さまがいらっしゃいます。

祠を守っているのでしょうか。

十九所権現のお堂の南側には、地蔵堂が建っています。

地蔵堂

地蔵堂

地蔵堂の南には、歓喜天のお堂が建っています。

歓喜天

歓喜天

お堂の手前には、弘法大師、毘沙門天、如意輪観音、十一面観音、不動明王、神変大菩薩と書かれています。

中に、これだけの仏像が安置されているのでしょうか。

歓喜天のお堂のさらに南には観音堂が建っています。

観音堂

観音堂

この観音堂は、洛陽三十三所観音巡礼の第二十七番札所になっています。

平等寺の外側には、因幡薬師と書かれたのぼりがたくさん並んでいますよ。

稲葉薬師ののぼり

稲葉薬師ののぼり

心願成就、がん封じのご利益を授けてくれることが一目でわかりますね。

見上げれば、平等寺の本堂の屋根。

本堂の屋根

本堂の屋根

空には、大きな雲が浮かんでいましたよ。

この後は、新玉津島神社に参拝します。

なお、平等寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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