京都の紅葉狩りコース-天龍寺、常寂光寺、二尊院編

京都市右京区の嵐山は、旅行者や観光客に人気の観光地で、特に晩秋は大賑わいになります。

嵐山に多くの人が訪れるのは、たくさんの紅葉の名所があり、しかも、それぞれがとても美しいことが理由です。

一度でも、嵐山に紅葉狩りに行ったことがある方なら、また来たいと思うはず。

嵐山の中でも、天龍寺、常寂光寺、二尊院は大人気で混雑しますが、それでも美しい紅葉を見られるので拝観しておきたいですね。

天龍寺

京都駅から嵐山に行くにはJRに乗車するのが便利です。

嵯峨嵐山駅までは約15分。

そして、駅から天龍寺までは、西に徒歩約10分です。

天龍寺の総門をくぐると、長く延びた参道がありますが、その脇の紅葉がとても鮮やかで、ただ歩いているだけでも十分に楽しめます。

でも、天龍寺に来たからには、庭園を拝観せずに帰るのはもったいないです。

庭園には、曹源池と呼ばれる大きな池があり、周囲で色づいた木々の葉が広々とした水面に映る様がきれいです。

晴れていて風がないことが条件となりますが、この紅葉風景は見ておきたいですね。

天龍寺

天龍寺

庭園全体に多くのカエデが植えられており、また、様々な種類の木々もあるので、11月になると赤色、オレンジ色、緑色と多くの色が混ざり合った紅葉を楽しめるのも天龍寺の魅力です。

望京の丘から見下ろす景色も見ておきたいですし、赤色、黄色、紫色と変化に富む嵐山を借景にした庭園もじっくりと鑑賞しましょう。

また、望京の丘の散策路は人が少なく、比較的静かに紅葉を見て歩くことができますよ。

大方丈や書院の中から見る庭園の紅葉も京都の秋を感じられる風景なので、時間があれば諸堂を拝観しておくことをおすすめします。

なお、天龍寺の拝観料は500円で、追加で300円納めると諸堂拝観ができます。

常寂光寺

天龍寺の次は、北西に約10分歩き常寂光寺へ。

常寂光寺は、参道の両脇にたくさんのカエデが植えられており、11月になると紅葉のトンネルができあがります。

常寂光寺

常寂光寺

特に仁王門周囲が見どころで、仁王門から見上げる紅葉、石段上から仁王門を見下ろすように見る紅葉は、多くの観光客や旅行者の方に人気です。

紅葉が見ごろに入ると、晴天の日はモミジが光を透過し、仁王門周囲がオレンジ色の光に包まれ、昼間でも夕方のような景観になります。

境内は、小倉山の斜面にあるため、山を登るようにお堂や紅葉を見ていきます。

全体的に木々が多いので、自然の山の中で紅葉狩りをしているような気分を楽しめるのも常寂光寺の魅力です。

空気が澄んでいれば、多宝塔付近から京都市街がくっきりと見え、遠く比叡山も望むことができます。

本堂裏の庭園にも、晩秋のしみじみとした趣が感じられるので忘れず見ておきましょう。

なお、常寂光寺の拝観料は500円です。

二尊院

常寂光寺から北に7分ほど歩いた辺りに二尊院が建っています。

二尊院も総門の奥に続く参道の両脇に多くのカエデが植えられています。

そのため、二尊院の参道は、晩秋に赤く色づくことから紅葉の馬場と呼ばれています。

境内にも比較的多くのカエデが植わっており、秋の深まりとともに境内のどこでも紅葉を楽しめるようになります。

二尊院

二尊院

紅葉の馬場を過ぎ、石段を上った先の塀際の紅葉も美しく、特に勅使門周りは鮮やかな赤色に色づきやすい傾向があります。

九頭龍弁財天堂から続く石段を上りながら両脇の紅葉を見るのも風情がありますし、しあわせの鐘と見る紅葉にも晩秋のお寺らしい情緒を感じます。

また、二尊院も常寂光寺と同じように小倉山の斜面にあるので、境内から京都市街を眺めることができます。

秋が深まる京都市街を見られるのも、この辺りの寺院の特徴ですね。

なお、二尊院の拝観料は600円です。

天龍寺、常寂光寺、二尊院は、それぞれの拝観に1時間はかけたいですね。

30分ずつでも紅葉を楽しむことはできますが、じっくりと味わうならやはり1時間でしょう。

嵐山には多くのお店があるので、昼食に困ることはありませんが、人が多いので待ち時間が長くなるかもしれません。

京都駅との往復も入れると、5時間程度はみておくのが無難です。

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