京都市東山区の桜の名所として人気があるのは、清水寺や高台寺。
この界隈は、他にも桜の名所がいくつもあるので、春の京都観光の定番となっています。
でも、東山区の桜の名所は清水寺界隈だけではありません。
そこよりも南にある三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)、養源院、智積院(ちしゃくいん)も、きれいな桜の花を咲かすので、お花見に一度は訪れたいですね。
三十三間堂
三十三間堂は、京都駅から市バス100、206、208系統のどれかに乗車し、「博物館三十三間堂前」で下車してすぐです。
市バスの乗車時間は約10分ですね。
三十三間堂には、枝垂れ桜、陽光桜、彼岸桜などの早咲きの桜が多く植えられています。
開花時期はソメイヨシノよりも早いですが、ソメイヨシノの見ごろ時期に訪れても、早咲きの桜はまだ見ごろを保っています。
三十三間堂で、特に桜を美しく観賞できるのが、境内の東側の庭園付近です。
池のほとりに植えられた枝垂れ桜と境内を囲む塀の朱色の柱が、雅な雰囲気をかもし出しており、まるで平安貴族にでもなったかのような気分でお花見ができます。
なお、三十三間堂の拝観料は600円です。
養源院
三十三間堂の次は、東隣の養源院に向かいましょう。
養源院は本堂内に入るには拝観料が必要ですが、参道を歩くだけなら無料です。
参道だけだと桜を楽しめないのではないかと思うかもしれませんが、養源院は参道の桜が美しいので、春に訪れる価値は十分にあります。
下の写真に写っているのは山桜です。
この山桜は、枝を横に張り出して無数の花を咲かせます。
見ごろ時期は、ソメイヨシノよりもやや早め。
また、ソメイヨシノが見ごろを終える頃には、本堂前の八重紅枝垂れ桜が満開になるので、その時期に訪れるのもおすすめです。
参道わきの真っ白な遅咲きの桜もきれいです。
- 養源院で満開になった八重紅枝垂れ桜・2024年
- 養源院の参道で満開になった八重桜・2021年
- 養源院の遅咲きの桜と新緑・2019年
- 養源院で満開になった山桜・2019年
- 養源院の本堂前で見ごろを迎えた八重紅枝垂れ桜・2017年
- 養源院、法住寺の桜・2012年4月7日の状況
- 法住寺と養源院の八重紅枝垂れ桜・2013年
智積院
養源院の後は、そこから東に5分ほど歩いて智積院に桜を見に行きましょう。
智積院は大きなお寺なので、すぐにわかります。
広い境内には、いたるところにソメイヨシノが植えられています。
智積院は、四季折々の花を咲かせるお寺で、境内の景色が非常に美しいのですが、不思議と参拝者が少な目です。
そのおかげて、春の桜シーズンでも、混雑することなくのんびりとお花見できます。
また、智積院にはソメイヨシノの他にも八重紅枝垂れ桜も植えられています。
養源院の八重紅枝垂れ桜と同じころに見ごろを迎えます。
なお、智積院は境内だけなら拝観料は必要ありませんが、庭園は300円、宝物館は500円の拝観料が必要です。
- 八重紅枝垂れ桜が満開になった智積院・2024年
- 智積院の桜が散ってゆく・2021年
- 智積院で満開になった八重紅枝垂れ桜・2019年
- 智積院で満開になった八重紅枝垂れ桜・2017年
- 法住寺、養源院、智積院の桜・2013年3月29日の状況
- 八重紅枝垂れ桜が満開になった智積院
三十三間堂、養源院、智積院の3ヶ所を廻るのに要する時間は2時間程度ですね。
なので、時間に余裕がるなら近くの豊国廟(ほうこくびょう)や豊国神社(とよくにじんじゃ)にも桜を見に行くと良いでしょう。
時期としては、ソメイヨシノが見ごろを迎えだす頃が良いかと思いますが、養源院と智積院の八重紅枝垂れ桜を見るならソメイヨシノが終わりかけの頃が良いです。
ただ、その時期だと三十三間堂の早咲きの桜が散っているんですけどね。
また、三十三間堂周辺にはたくさんのお店が並んでいるので、昼食のお店探しに困ることはありません。
京都駅との往復と昼食時間をいれても4時間あれば、余裕を持って3ヶ所の桜を見終えることができますよ。