御池通で観覧した時代祭-江戸時代の徳川城使上洛列・2026年

10月22日に御池通に見に行った時代祭。

明治維新時代の維新志士列が通過した後は、江戸時代の行列に移ります。

その最初に登場するのは、徳川城使上洛列で、時代祭の中で最大の行列です。

奴さんの演技

徳川城使上洛列は、平安講社第6社が担当。

江戸時代ののぼりの後ろを平安講社第六社旗が続く。

紫地に白色で書かれた「徳川城使上洛列」の旗がやってきました。

本列の最初に登場するのは、奴さんたち。

徳川城使上洛列

徳川城使上洛列

京都市役所前に設けられた有料観覧席が近づいてくると、いったん休憩。

時間調整をしているものと思われます。

奴さんは、袴とは違い足の裾が細なっており、袖も細めの筒状。

衣装は全体的に黒色で、頭には赤色の頬かぶりをしています。

泥棒の集団に見まちがわれそうですが、彼らは大きな長持を担ぐのが仕事。

 

先頭の奴さんが、歌いながら扇子を振って踊るのが見せ場。

それが合図となって、後ろの奴さんが長持を担ぎ上げ、「えいさー、ほいっとさー」と元気な掛け声を道路に響かせながら走っていきます。

長持

長持

沿道からは、温かい拍手が贈られる。

 

続いて挟箱を持った奴さん。

挟箱

挟箱

 

さらに毛槍、大鳥毛、台傘、立傘を持った奴さんがやってくる。

大鳥毛、台傘、立傘

大鳥毛、台傘、立傘

これらの奴さんも、路上で止まり、両手を広げて「ひーさーいー」と歌い出す。

すり足で円を描くように片足ずつ前に出し、向かいに並ぶ奴さんに持っていた毛槍などを投げ渡します。

これも徳川城使上洛列の見どころ。

再び、大きな拍手が起こる。

 

馬に乗った城使が進む

奴さんが過ぎると、円盤のような傘を被った灰色の衣装の人々がやってきました。

弓、鉄砲、長槍を持った列です。

長槍

長槍

江戸幕府は、朝廷の重要な儀式などに将軍の名代として親藩や譜代の大名を城使として上洛させていました。

本列は、それを再現したもの。

武器を持ち運ぶのは、やはり、武家の行列だからでしょう。

 

徳川城使上洛列が通過する頃から、御池通は風が強くなる。

笠が飛ばされないように片手で抑えながら歩く人が目立ちはじめ、当時も、からっ風に吹かれながら上洛したこともあったんだろうなと想像。

具足櫃を担ぐ人は、片手しか余裕がないので笠が飛ばないように抑えるのが大変そう。

具足櫃

具足櫃

 

具足櫃の後ろは、御弓、打物、近習、小姓と続き、本列の主役である城使が騎馬でやってきました。

城使

城使

頭には、時代劇でよく見るお奉行さまが被る陣笠。

漆黒の羽織とともに身分の高さを感じさせます。

 

城使の後ろにも、小姓、近習、笠持、杖餅、御手槍が続き、城使の警護の厳重さを物語っています。

誰も乗っていない馬も引かれていく。

乗馬

乗馬

その後も、祐筆、御坊主、御茶弁当持、小頭、爪折、挟箱、棒頭が、無駄な所作なく歩く。

 

黒色に金色の装飾が施された駕籠は、城使が乗るためのもの。

美術館で展示されている蒔絵の箱を彷彿とさせる意匠ですね。

駕籠

駕籠

本来、城使は、この駕籠に乗って上洛するのですが、時代祭では、先ほど見たように馬に乗っています。

駕籠に乗っていては、城使の着物が見えないから、そのような演出としたのか。

 

駕籠の後も行列は進み、足音や荷物の小さな音が聞こえるだけで、非常に静か。

組士、組頭、供槍、徒士(かち)などが、ひたひたと歩いてくる。

長かった本列も、残りわずかとなったところで、最後の騎馬がパッカパッカとやってきて一旦停止。

馬に乗っているのは、跡乗番頭。

跡乗番頭

跡乗番頭

こちらも、陣笠と黒い羽織が立派。

城使とまちがえる人もいるのでは。

 

跡乗番頭の後方は、具足櫃、合羽櫃、竹馬、跡押と進み、最後尾は裃袴の方々がたくさん通って、徳川城使上洛列は終了しました。

具足櫃、合羽櫃、竹馬

具足櫃、合羽櫃、竹馬

 

実際の城使の行列は、もっと人が多く、大礼の際は1,700人にも及び、一般大名よりも盛大で格式が高かったようです。

時代祭では、人々の持ち物や衣装を中心に見ると、当時の城使の行列を想像しやすいと思いますよ。

 

この後は、時代祭の最初の婦人列である江戸時代婦人列がやってきます。

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