京都市右京区の御室(おむろ)に建つ仁和寺(にんなじ)は、代々皇族関係者が住持を務めてきた門跡寺院(もんぜきじいん)です。
その格式の高さに関わらず、桜の季節を除けば、誰でも無料で境内に入れ、お参りできます。
建物の見事さはもちろんですが、季節ごとに違った風景を楽しめるのも仁和寺の魅力ですね。
今回の記事では、仁和寺の春夏秋冬の景色を紹介します。
春の仁和寺
春の仁和寺は、4月中旬に見ごろを迎える御室桜(おむろざくら)が見どころです。
境内の西側にたくさん植えられた御室桜は、真っ白な花を咲かせます。
木が高く育たないことから、見下ろすとまるで雲海のような景色を見られます。
その御室桜の雲海の向こうに見える五重塔も美しいですね。

春の仁和寺
御室桜が植えられている敷地内には、普段は入れないので、春だけに見ることができる風景です。
五重塔の近くでは紫色のミツバツツジも咲くので、こちらも見ておきたいですね。
夏の仁和寺
夏の仁和寺は、木々の緑が美しいです。
青葉の間から見上げる五重塔も格別です。

夏の仁和寺
夏は、仁和寺御所庭園の拝観もおすすめ。
庭園の池と緑、そして、奥の五重塔を一緒に眺めることができ、自然と和の建造物が調和した風景を楽しめますよ。
本格的な夏に参拝するのはつらいですが、まだ暑さがましな6月の晴天の日を選んで庭園を拝観したいですね。
秋の仁和寺
秋の仁和寺は参道の両脇に植わっているカエデの紅葉が見どころです。

秋の仁和寺
石畳が、北の金堂に向かってまっすぐ敷かれ、左右の紅葉と一緒に見る金堂が美しいですね。
国宝に指定された金堂そのものの姿も気品があるので、じっくりと見ておきましょう。
紅葉越しに見上げる五重塔も、秋の仁和寺の定番の風景です。
冬の仁和寺
冬の仁和寺は、1年の中で、最も建物が見やすい季節です。
五重塔も、周囲の木々の葉が落ち、全景を見ることができますよ。

冬の仁和寺
五重塔をぐるっと1周して、様々な角度から鑑賞しましょう。
また、落ち着きのある檜皮葺の屋根が特徴的な御影堂(みえいどう)や本瓦葺の観音堂は重要文化財に登録されており、これらもじっくりと見ておきたいですね。
入り口に建つ京の三大門の一つに数えられる高さ18.7メートルの二王門も立派で、いつまでも眺めていたくなりますが、参拝時間が無くならないよう注意しましょう。
以上、仁和寺の春夏秋冬でした。
なお、仁和寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。