10月上旬に京都府八幡市の杉山谷不動堂に参拝した後、南東に約5分歩き飛行神社を訪れました。
飛行神社は、日本で初めて動力飛行機を発明した二宮忠八が、大正4年(1915年)に創建した神社です。
航空安全のご利益を授けてくれる神社ですから、飛行機で旅行に出かける時には参拝しておきたいですね。
飛行機手水
飛行神社には、京阪電車の石清水八幡宮駅から南東に約5分歩くと到着します。
飛行神社の前にやって来ました。
外から見た感じは、神社のようには見えません。
かと言って、民家のようにも見えず、何かの施設のような感じです。
入り口から境内に入ると正面に階段があり、その上に拝殿が建っています。
階段の近くには手水鉢。
その手水鉢の中には、たくさんの飛行機が浮かんでいました。
飛行神社では、コロナウイルスによって航空業界が厳しくなったことから、手水鉢に飛行機を浮かべ、航空業界を応援しようと飛行機手水を始めたそうです。
ANAやJALなど、お馴染みの飛行機が水に浮かんでいますね。
飛行機は1機700円で、裏面に願い事を書くようになっています。
変わった拝殿
階段を上り拝殿に向かいます。
拝殿は、ヨーロッパにありそうな神殿みたいな形をしています。
そして、拝殿の奥には、日本の神社でよく見かける社殿が建っています。
本社の中央にあるのが第一殿で、饒速日命(にぎはやひのみこと)を祀っています。
説明書によると、饒速日命は、天津神の指示を受け32柱の神さまを従えて天磐船(あまのいわふね)という大きな岩でできた飛行船で地上に降りた神さまで、古代から空の神さま、行く先を守る神さまとして祀られてきたそうです。
当社の創建にあたっては、大阪府交野市の磐船神社から分霊を勧請(かんじょう)しており、交通安全、航空安全、旅行安全などのご利益を授けてくれます。
また、右側の第二殿は祖霊社で、航空事故で亡くなった方、技術革新、指導にあたった航空業界に多大な影響を与えた人々を祀っており、開発発明祈願や学業成就合格祈願などで信仰されています。
そして、左側の第三殿は、薬光神社で、薬業界の偉人とされる長井博士や二宮忠八とともに働いた武田長兵衛、田辺五兵衛、塩野義三郎などの薬学会の仲間を薬祖神として祀っており、健康長寿、病気平癒、医学界・薬学会の発展を祈念する社となっています。
説明書には、この地に白いヘビがおり、そのヘビは社殿創建と同時にいなくなったことから社に籠られたといわれています。
白蛇は白龍神と呼ばれ、金運や開運の神さまとして崇められています。
それでは、お参りをしましょう。
境内には、飛行機の一部であるプロペラが置かれています。
このプロペラは、零式艦上戦闘機の期首部で、昭和58年(1983年)10月下旬に大阪湾魚場において、大阪府岸和田市の漁師が底引網操業中の魚網にかかり、岸和田港に引き上げられたものです。
奉納された絵馬には飛行神社らしく飛行機の絵が描かれていますよ。
入り口付近には、大きなジェット機エンジンも展示されています。
このエンジンは、航空自衛隊の主力戦闘機として採用されたF-104Jのものです。
エンジンは、ガラスの中に入っているので、撮影するとガラスが反射し、写真だとわかりづらくなります。
エンジンの長さは、5メートル以上あるでしょうか。
とても大きく迫力がありますよ。
お参りを済まし、境内の展示物も見たので、そろそろ出ましょう。
入り口付近には、秋の花が咲いていました。
この後は、善法律寺に参拝します。
なお、飛行神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。