6月中旬に京都市下京区の下鴨神社に参拝した後、河合神社を訪れました。
河合神社は、下鴨神社の摂社で、下鴨神社と同じく糺(ただす)の森の中にあります。
近年は、美人祈願の社として女性からの人気を集めていますね。
しっとりとした境内
河合神社には、京阪電車の出町柳駅から北西に約5分歩き、糺の森の中に入って、さらに北西に約2分歩くと到着します。
河合神社の鳥居の前にやって来ました。
鳥居をくぐって左手に手水舎があります。
手水鉢には、細い竹を伝って清らかな水が流れています。
後ろの朱色の玉垣とともに味わい深い景色を作り出していますよ。
南向きに神門が建っているのでくぐります。
境内の中央には拝殿が建ち、その奥に本殿があります。
境内の周囲には、多くの木が植わっており、今の時期は、葉がしっとりとして見えますね。
境内全体が梅雨らしい風景になってきています。
神門をくぐった右手に鏡絵馬お化粧室があります。
授与所で授かった鏡絵馬には顔が描かれており、それに化粧を施して美しくなれるようにと奉納します。
鏡絵馬お化粧室は、男子禁制のような雰囲気が漂っていますね。
拝殿の東側が、やけに広々としていました。
こんなに開放的だったかなと思っていたら、鴨長明の方丈がなくなっているのに気づきました。
方丈記の作者である鴨長明は、下鴨神社の禰宜(ねぎ)の次男だったのですが、50歳の時にすべての公職から身を引き大原に隠棲します。
その後、各地を移動し、京都市伏見区の日野に落ち着いています。
それにしても、方丈はどこに行ってしまったのでしょうか。
一時的に他の場所に移動しているだけなのでしょうか。
本殿の近くには、いつもながら、たくさんの鏡絵馬が奉納されていました。
この日は、参拝者は少なかったのですが、奉納されている鏡絵馬の数を見ると、日々の参拝者が絶えないことがわかります。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
祭神は、美人の神さまの玉依姫命(たまよりひめのみこと)です。
下鴨神社の祭神と同じですね。
拝殿の近くには、床几台がいくつか並んでいます。
授与所では、かりん美人水をいただけますから、床几台に座って、休憩しながら飲むのも良いですね。
河合神社のカエデは、まだ葉が鮮やかな黄緑色をしていました。
京都では、そろそろカエデの上の方の枝の葉がオレンジ色になっているものが見られるようになっていますが、河合神社のカエデはきれいな黄緑色を保っていましたよ。
そろそろ河合神社から出ましょう。
河合神社は、これから夏にかけて、参拝者が少なくなるので落ち着いてお参りできますよ。
夏の京都観光を計画している方は、ぜひ、河合神社にも参拝してください。
なお、河合神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。