2月下旬に京都市下京区の興正寺の梅を見た後、北隣に建つ西本願寺に参拝しました。
西本願寺は、京都駅から最も近い世界遺産に登録されているお寺です。
京都に観光で訪れた時は見ておきたいお寺なのですが、人はそれほど多くありません。
また、境内が広々としているので、人が多い時でも、滅多に混雑しません。
晴天の下で見る境内の建物
西本願寺には、京都駅から北西に約10分歩くと到着します。
堀川通に面した御影堂門(ごえいどうもん)から境内に入りましょう。
御影堂門をくぐった先には、大きな御影堂が建っています。
この日は、雲が少なく、早春のさわやかな青空を背景に御影堂を眺めることができました。
境内の南、塀の向こうに飛雲閣が見えます。
飛雲閣は、洛陽三閣の一つに数えられる建物です。
普段は見ることができませんが、たまに特別拝観が行われることがあります。
それでは、御影堂にお参りをしましょう。
中に入ってお参りすることもできますが、今回は、外からお参りしました。
御影堂の北隣に建つ阿弥陀堂も大きな建物です。
阿弥陀堂も、普段は中に入ってお参りできるのですが、2022年3月末まで工事が行われているので、今は入ることができません。
阿弥陀さまは、御影堂の中に遷されていますから、阿弥陀さまを拝みたい場合は御影堂の中に入ってください。
ちなみに阿弥陀堂は、昭和55年(1980年)にも5年かけて修復工事が行われています。
阿弥陀堂から東を振り返ります。
正面に見える門は、阿弥陀堂門です。
空には、夏を思わせるような白い雲が浮かんでいました。
気温はまだまだ低く寒いのですが、徐々に春らしさを感じられるようになっています。
経蔵の近くに植えられているサザンカが、赤色の花をたくさん咲かせていました。
そろそろサザンカも終わりが近いですね。
左の御影堂と右の阿弥陀堂を一緒に眺めます。
この景色は、西本願寺の定番ですね。
ちなみに東本願寺は、御影堂と阿弥陀堂が左右逆に建っていますよ。
御影堂の天水受け。
天水受けの下を見ると四隅に邪鬼がいるのがわかります。
天水受けは、2つあるので、合計で8人の邪鬼がいます。
姿はまちまちで、膝に手をついていたり、胸の前で手を合わせていたりします。
御影堂は、寛永13年(1636年)に再建されていますが、それからずっと邪鬼が天水受けを支え続けています。
とても力持ちですね。
それにしても、どんな悪いことをしたら、こんな目にあわされるのでしょうか。
西本願寺に参拝した時は、国宝の唐門も見ておきたいです。
境内の南側にある唐門は、装飾が見事で、ずっと見続けていても飽きないことから日暮門(ひぐらしもん)とも呼ばれています。
2018年6月から修復工事をしていた唐門は、2021年9月に美しい姿がよみがえりました。
まだ工事からそれほど時間が経っていないので、ピカピカしていましたよ。
早春の西本願寺は人が少なく静かにお参りできました。
この後は、梅小路公園に梅を見に行きます。
なお、西本願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。