元日に京都市東山区の恵美須神社に初詣に行った後、大和大路通を挟んだ東隣に建つ建仁寺に向かいました。
建仁寺の境内には、塔頭(たっちゅう)の両足院があります。
両足院の鎮守の毘沙門天立像を祀る毘沙門堂の前には、一対の狛虎がいます。
今年は寅年ですから、元日から両足院の狛虎を見ておけば良い1年になりそうです。
混雑する両足院
建仁寺には、京阪電車の祇園四条駅から南東に約5分歩くと到着します。
境内の南側に建つ矢の根門と呼ばれる勅使門の前にやってきました。
勅使門をくぐることはできませんが、隣に小さな門があるので、こちらから境内に入れます。
勅使門の北側に放生池があり、その奥に三門が建っています。
東側の参道を北に歩きます。
人の姿はまばら。
建仁寺は、祇園の立地の良い場所にありますが、境内が旅行者や観光客で混雑することはありません。
元日も、その傾向は変わりませんね。
さて、両足院ですが、建仁寺の東側にあります。
両足院の近くにやってくると、長蛇の列が出来上がっていました。
寅年の元日なので、狛虎を拝もうと訪れたのだろうと思っていたら、どうやら御朱印をいただくために並んでいるようでした。
毘沙門堂にお参りする場合は、列に並ばず、すぐに両足院の中に入ることができます。
毘沙門堂の前も、参拝者が多いですね。
でも、それほど待たずにお参りできました。
両足院は、入元僧の龍山徳見(りゅうざんとっけん)が創建した知足院(ちそくいん)が始まりで、室町時代の再建時に仏の別号「両足尊」にちなんで両足院と改称されました。
龍山徳見は、22歳の時に元(中国)に入ることを決意し、在元45年の後、足利尊氏の招きで帰国しています。
その際、林浄因も追随する形で来朝しました。
林浄因は、日本で初めてまんじゅうを作った人物であることから、「饅頭始祖の寺」としても知られています。
なお、両足院は、7月のハンゲショウが有名で、この時期に特別公開が実施されます。
また、2022年は1月16日まで両足院の特別公開が行われています。
毘沙門堂の前にいる口を閉じた吽形(うんぎょう)の狛虎。
その向かい側には、口を開けた阿形(あぎょう)の狛虎もいます。
阿吽の狛虎を元日から拝めたので、今年は運が開けそうですね。
御朱印をいただく人の列は、なかなか減ることがありません。
それに対して、水が入っていない手水鉢の前には誰もいませんでした。
中央にトラが描かれた開運の絵馬がたくさんかかっていました。
元日の早い時間帯に参拝した人が絵馬をかけていったのでしょうか。
元日の京都市内は、非常に寒かったのですが、足元では、黄色い花が元気に咲いていました。
毘沙門堂にお参りを済ませたので、両足院から出ます。
帰りは、建仁寺の北門から外に出ました。
北門付近は、人がやや多かったです。
寅年の初詣はどこに行こうかと迷っている方は、両足院に参拝してはいかがでしょうか。
この後は、安井金比羅宮に初詣に行きます。
なお、両足院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。