初夏の流れ橋を渡る・2020年

5月中旬。

木津川に架かる流れ橋を訪れました。

流れ橋は、正式には上津屋橋(こうづやばし)と言いますが、台風などで木津川が増水し、たびたび流出することから流れ橋の通称で呼ばれることが多いです。

初夏は、木津川が増水しておらず、また観光に適した気候なので、流れ橋を渡るのにちょうど良い季節です。

日本一長い木造橋

流れ橋には、京阪電車の石清水八幡宮駅(いわしみずはちまんぐうえき)から京阪バスに乗車し、「上津屋流れ橋」で下車して3分ほど歩くと到着します。

ながればし

ながればし

流れ橋の入り口には、「ながればし」と刻まれた石碑が立ち、近くには休憩できるようにベンチが置かれています。

流れ橋がある辺りは、お茶の京都エリアに含まれており、茶畑が広がっています。

都会では見ることができない昔懐かしい原風景が、今なお残っています。

初夏の花と流れ橋

初夏の花と流れ橋

流れ橋は、全長356.5メートル、幅員3.3メートルの日本一の木造橋です。

南側の八幡市から北側の久御山町まで架かっています。

流れ橋の全景

流れ橋の全景

流れ橋が、木津川に架かったのは昭和28年(1953年)ですから、比較的最近のことです。

初夏の空と流れ橋

初夏の空と流れ橋

木造橋なので、江戸時代には架かっていたように思えますが、意外と新しいのです。

流れ橋は、架設以来何度も流されており、その度に修復されています。

流れ橋を歩く

流れ橋を歩く

木津川が増水し、水が橋桁に達すると、橋桁と橋板が外れるようになっています。

でも、ワイヤーロープで橋脚とつながっているため、橋桁と橋板が下流に流されることはなく、水位が下がった後にワイヤーロープを引っ張って戻せば、再び橋を修復できます。

しかし、2011年から2014年にかけて4年連続で流出した際は、さすがに修復費用がかかりすぎることから、存続すべきかどうかが議論になりました。

最終的には2015年に修復が行われ、その際、橋面をかさ上げし、下部工の一部をコンクリート構造化、橋脚間の拡大などをして、これまでよりも流れにくく構造を変更しています。

八幡市側からゆっくりと流れ橋を渡り、久御山町側に向かいます。

水がない木津川

水がない木津川

梅雨入り前なので、木津川の大部分は水が流れていません。

水が流れているのは、木津川の3分の1ほどです。

木津川と流れ橋

木津川と流れ橋

久御山町側から木津川を眺めます。

木津川の流れ

木津川の流れ

この日は、30度近くまで気温が上がりましたが、木津川の流れが清涼感を与えてくれました。

再び八幡市側まで流れ橋を渡り、今度は、橋の下を歩いて久御山町側へ向かいます。

そう、久御山町側からは橋の下に降りられないので、八幡市側に戻る必要があるのです。

木津川のほとりから見る流れ橋

木津川のほとりから見る流れ橋

木津川のほとりから、流れ橋を眺めます。

時代劇のロケでも、何度も使われている流れ橋なので、このような景色をテレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

川のほとりに座ってしばらく休憩した後、八幡市側に戻ります。

流れ橋の下を見ると、外側の橋脚が木造で、中の3本の橋脚が頑丈な素材でできているのがわかります。

流れ橋の橋脚

流れ橋の橋脚

これなら、そうそう橋が流出することはなさそうです。

初夏の流れ橋は、人が少なく静かでした。

のどかな風景が広がり、和やかな気持ちになりましたよ。

この後は、石田神社に参拝しました。