京都の桜散策コース

京都には桜の名所がたくさんあるので、どこに行こうか迷うという方もいらっしゃるはず。

有名なお花見スポットばかりを訪れようとすると、どうしても移動時間がかかりすぎてしまうので、あまりおすすめできません。

この記事では、今までに私が訪れた桜の名所の散策コースをまとめています。

基本的に1日で廻れるようになっていますので、京都に桜を見に行く際に参考にしてください。

目次

  1. 世界遺産を含めた桜散策
  2. 京都市中心部エリア
  3. 京都市北部エリア
  4. 京都市東部エリア
  5. 京都市西部エリア
  6. 京都市南部エリア
  7. 遅咲きの桜
  8. 京都市外の桜散策

世界遺産を含めた桜散策

春の京都観光の魅力は、何と言っても桜の名所散策でしょう。 でも、この時期は国内外の旅行者や観光客の方がたくさん京都を訪問するため、混雑し過ぎて思ったように桜の名所を廻れないことがあります。 そうならないように事前にどのように桜の名所を散策するか計画しておいた方が良いですね。 例えば、京都市東山区の清水寺を優先して桜を見に行きたいという方には、高台寺、円山公園、知恩院も同じ日に訪れることをおすすめします。
京都の春のお花見コースは、東山や嵐山が有名ですが、意外と京都市中心部にもたくさんの桜の名所があります。 地下鉄やバスなどの交通機関も充実しているので、京都市中心部の観光は移動が便利なところも良いですね。 京都市中心部で、おすすめの桜の名所は、京都御所、京都府庁、二条城です。
ソメイヨシノが終わりを迎える頃、まだまだ桜を見たりないなと思うことがあります。 そういう時には、遅咲きの桜を見に行くのが良いでしょう。 京都には、遅咲きの桜が咲く名所がいくつもあり、特に有名なのが京都市右京区のきぬかけの道沿いにある龍安寺、蓮華寺、仁和寺です。
京都市内の桜の名所は、京都駅から離れた場所にあると思っている方が多いのではないでしょうか。 でも、実際にはそのようなことはなく、京都駅周辺にも桜の名所がいくつもあります。 京都に桜を見に行きたいけど、京都駅からの移動に時間がかかるのが難点と思っている方は、京都駅周辺でお花見をすると良いでしょう。 おすすめなのは、東寺、六孫王神社、梅小路公園、渉成園ですね。
春に桜を見ながら散歩できる京都の散策コースとして人気があるのが賀茂川です。 賀茂川にはたくさんのソメイヨシノが植えられています。 また、府立植物園の近くには、半木(なからぎ)の道があり、八重紅枝垂れ桜も植えられていますね。 そして、賀茂川の北の方には、桜の名所の上賀茂神社もあります。 お花見するなら、上賀茂神社、賀茂川、半木の道の順番がおすすめです。
春の京都観光で、一度は訪れたいのが嵐山です。 桜が満開になった時の嵐山は、とても華やかで、ただ歩いているだけでも春を謳歌しているなと感じますね。 ただ、観光にとって絶好の季節であることから、春の嵐山は、観光客や旅行者がとても多く、のんびりとお花見をしたいという方には不向きです。 でも、国内外から大勢の旅行者が訪れる時期だからこそ、美しい桜風景を見られるということでもあります。 嵐山はどこに行っても桜を楽しめますが、天龍寺は必ず訪れたいですね。 それに加えて二尊院と嵐山公園にも立ち寄るのがおすすめです。
京都市内の桜の名所で忘れてはいけないのが伏見区の醍醐寺ですね。 あの豊臣秀吉も盛大にお花見をしたお寺ですから、京都の桜を語る上で外すことはできません。 また、醍醐寺の近くには勧修寺(かじゅうじ)もあり、春になるときれいな桜を見ることができます。 そして、勧修寺から少し時間がかかりますが、大石神社にも足を伸ばしたいですね。
京都府宇治市は、平等院と宇治上神社が世界遺産に登録されている有名な観光地です。 宇治市に観光で訪れる場合、もちろん、平等院と宇治上神社の建物を見て廻るのが主目的となるのですが、春の桜も忘れてはなりません。 平等院、宇治上神社、そして、その間を流れる宇治川には、多くの桜が植えられており、4月初旬にはこの周辺が薄紅色に染まります。

京都市中心部エリア

京都市上京区は、京都市内の中心部ということから、あまり桜の名所がなさそうに思いますが、実はそのようなことはありません。 地下鉄鞍馬口駅の西側には、妙覚寺、本法寺、妙顕寺といった桜の名所があります。 これら3つのお寺は、近くに建っているため、春になるとこの辺り一帯は、桜色に包まれてとても華やかになります。
京都市東山区の高台寺や知恩院といった桜の名所に訪れた時についでに見ておきたいのが、祇園白川の桜です。 この辺りの町並みは非常に風情があり、京情緒を感じさせます。 そのため、観光客や旅行者の方が多いのですが、散歩程度にお花見をするのなら、特に気になりません。 また、祇園白川のすぐ近くには鴨川が流れており、そこから少し西に歩くと高瀬川も流れています。 どちらも川のほとりに桜がたくさん植えられているので、祇園白川とともに見ておきたいですね。
京都の桜の名所の中でも、品種が多いことで有名なのが京都市北区の平野神社です。 早咲きの桜から遅咲きの桜まで、3月下旬から4月末までの期間、様々な桜を楽しむことができます。 なので、約1ヶ月の間の都合が良い日に平野神社にお花見に行けば良いのですが、近くの桜の名所も一緒に訪れるなら、4月上旬を選んだ方が良いでしょう。 その頃だと、近くの千本釈迦堂と立本寺(りゅうほんじ)も桜が見ごろを迎えていますからね。

京都市北部エリア

京都市左京区の叡山沿線沿いは、紅葉の名所はたくさんありますが、桜の名所はそれほど多くない印象があります。 でも、探せばあるもので、実相院なんかは、きれいな桜を見ることができるのですが、まだ多くの人に知られていません。 実相院から歩いて行ける範囲には妙満寺もあり、また、妙満寺から歩いて行ける範囲には宝ヶ池公園もあります。 少々、歩く距離が長いのですが、この3ヶ所は同じ日に訪れた方が良いでしょう。
京都に桜を見に行きたいけど、人が多すぎる所は避けたい。 桜の季節だけでなく、京都に観光で訪れようと考えている多くの方が思っていることではないでしょうか。 有名な桜の名所だと、どうしても人が多くなります。 でも、京都市内でも人が少な目の桜の名所は探せばいくつもあります。 京都市北区の今宮神社、建勲神社(たけいさおじんじゃ)、船岡山の散策コースもそのひとつですね。

京都市東部エリア

春の京都観光で訪れたい桜の名所のひとつに哲学の道があります。 哲学の道は京都市左京区にあり、北は銀閣寺付近から南は永観堂付近まで続いています。 琵琶湖疏水沿いに作られた遊歩道の脇にたくさんのソメイヨシノや山桜が植えられており、ただ歩いているだけで春の京都を楽しむことができますね。 ただ、哲学の道だけではちょっと物足りないので、一緒に南禅寺、真如堂、金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)にも桜を見に行くのがおすすめです。
京都市東山区には、数多くの桜の名所があります。 その中でも、建仁寺、円山公園、知恩院は、繁華街の祇園近くの便利な場所にあり、ちょっと桜を見に行こうと思った時に気軽に訪れることができます。 なので、春にショッピングや食事などで祇園にお越しの際は、ふらっと立ち寄って見るのも良いでしょう。
京都市内で、のんびりと散歩しながらお花見ができる散策コースと言えば、すぐに思いつくのが琵琶湖疏水沿いですね。 琵琶湖疏水沿いには、たくさんの桜が植えられているので、疏水のどのあたりを歩いても、春は桜を楽しむことができます。 その中で最ものどかなのが山科疏水でしょう。 山科疏水の桜を見に行く際には、毘沙門堂と本圀寺にも立ち寄りたいですね。
京都市東山区の桜の名所として人気があるのは、清水寺や高台寺。 この界隈は、他にも桜の名所がいくつもあるので、春の京都観光の定番となっています。 でも、東山区の桜の名所は清水寺界隈だけではありません。 そこよりも南にある三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)、養源院、智積院(ちしゃくいん)も、きれいな桜の花を咲かすので、お花見に一度は訪れたいですね。

京都市西部エリア

京都には桜の名所がたくさんあります。 でも、桜の名所として知られているところでも、それほど多くの観光客の方が訪れないところがあります。 京都市西京区の大原野もそのひとつですね。 大原野には、大原野神社、正法寺(しょうぼうじ)、勝持寺といった桜の名所があります。 いずれも近くにあるので、この3ヶ所は同じ日に訪れるのが良いでしょう。
京都市右京区の桜の名所は、嵯峨野や嵐山が有名です。 嵯峨野の北に位置する北嵯峨の辺りにも、桜の名所がいくつかあります。 春は観光客や旅行者で非常に賑わう嵐山ですが、北嵯峨までお花見に訪れる人はそれほど多くありません。 なので、人ごみが苦手な方は、北嵯峨に桜を見に行くと良いですね。 北嵯峨の辺りで訪れたい桜の名所は、大覚寺、大沢池(おおさわのいけ)、佐野桜畑、宇多野ユースホステルです。
京都市右京区の花園には、春になるときれいな桜を咲かせるお寺がいくつかあります。 その中でも、法金剛院、妙心寺塔頭(たっちゅう)の退蔵院、等持院の庭園は、桜の季節には一度は拝観しておきたいですね。

京都市南部エリア

京都市のお花見スポットで忘れがちなのが伏見区です。 東山や嵐山と比較すると、確かに伏見区は桜の名所がそれほど多くはありません。 でも、まったくないわけではありません。 京都駅から比較的近い桜の散策コースは、藤森神社(ふじのもりじんじゃ)、墨染寺(ぼくせんじ)、城南宮の3ヶ所ですね。
京都市内で、桜を静かに観賞できるところは、それほど多くありません。 有名な観光名所だと、人がいないなんてことは、まずありえないですね。 なので、広大な敷地で、のんびりとお花見をしたいと思っても、そのような場所を京都市内で探すのは非常に難しいです。 でも、京都市内でも郊外に行けば、観光客や旅行者の数はぐっと減ります。 伏見区がそうですね。 伏見区では、伏見桃山城が意外と穴場的なお花見スポットです。 また、御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)や長建寺も、それほど人が多くないので、のんびりと桜を観賞できます。

遅咲きの桜

一般的にお花見と言えばソメイヨシノです。 多くの人はソメイヨシノが散ると、その時点でお花見を終了します。 でも、その後から、八重紅枝垂れ桜や普賢象桜(ふげんぞうざくら)などが見ごろを迎えるので、こういった遅咲きの桜を見るのも春の京都観光ではおすすめです。 京都市上京区の雨宝院、千本ゑんま堂、北区の上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)では、ソメイヨシノが散った後に見ごろを迎える桜を観賞できます。

京都市外の桜散策

京都府八幡市は、京都市の南西に位置し、大阪府との境目にあります。 京都観光というと京都市内を思い浮かべますが、八幡市も有名な観光名所が多いので、一度は訪れたいですね。 特に春になると、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)ではたくさんの桜が花を咲かせますし、木津川の堤防「背割堤」では、ソメイヨシノの桜並木が満開となり、桜色のトンネルを作り出します。
京都の桜の名所は、京都市内にたくさんあります。 でも、京都には、京都市以外にも桜の名所が多くあるのですが、意外と知られていません。 京都府長岡京市も、そのひとつで、長岡天満宮と光明寺には、多くの桜が植えられています。

なお、無料でお花見できる桜の名所をお探しの方は以下の記事をご覧になってください。

「春の京都観光の目的は?」と聞けば、多くの方が「桜」と答えることでしょう。 実際、春の京都は、桜の名所に観光客や旅行者の方がたくさんお越しになります。 やっぱり、どなたも春はお花見なんですね。 でも、たくさんの桜の名所に訪れると拝観料が結構な額になってしまうのが難点。 そこで、今回の記事では、拝観料が必要となる桜の名所ではなく、無料でお花見ができる桜の名所を紹介します。