枝垂れ桜のシャワー・醍醐寺

京都市伏見区の醍醐寺は、慶長3年(1598年)に太閤秀吉が、盛大に花見を催したことで知られています。

当時の天下人が花見の会場として選んだ場所というだけあって、醍醐寺は京都でも屈指の桜の名所です。

こぼれるような桜と青空

4月上旬。

地下鉄醍醐駅は、醍醐寺へと向かう観光客の方で溢れかえっていました。

これだけたくさんの人がいると、行き方を知らなくても、人の流れについて行くだけで醍醐寺に到着します。

そして、醍醐寺の入り口に到着。

入り口付近は、さらに多くの観光客の方で賑わっています。

総門越しに境内を覘くと、こぼれてきそうなくらいの桜で埋め尽くされています。

境内への入り口

境内への入り口

この日は、雲ひとつない青空で、花見にはもってこいの天気。

素晴らしい花見ができそうな予感がしますね。

快晴

快晴

三宝院

醍醐寺の拝観料は、伽藍、三宝院、霊宝館、上醍醐がそれぞれ600円となっています。

今回は、桜が目当てなので、三宝院と伽藍の共通拝観券を購入。

ちなみに2ヶ所拝観券は1,000円、3ヶ所拝観券は1,500円となっています。ただし、上醍醐は共通拝観券を使えません。

三宝院の敷地内では、立派な枝垂れ桜が満開になっていました。

三宝院の枝垂れ桜

三宝院の枝垂れ桜

枝垂れ桜をバックに写真撮影をする方、遠くから桜全体を撮影する方、枝垂れ桜の真下から空に向かって撮影する方など、たくさんの方が満開の枝垂れ桜にカメラを向けていました。

三宝院は、建物内にも入ることができ、立派な庭園を拝観することができます。

しかし、建物内と庭園は撮影禁止です。

なので、庭園の写真は掲載することができません。

庭園拝観後は、三宝院の奥へと進みます。

多くの方が、奥には何もないと思って帰ってしまうのですが、密かにここが三宝院で一番きれいな桜の名所です。

奥にあるのは茶席なのですが、そこを取り巻くように桜が植えられているので、花見には最も適した空間となっています。

茶席の桜

茶席の桜

枝垂れ桜の傘の中から茶席全体を撮影。

背景の青空と山が、桜をより美しく見せてくれます。

枝垂れ桜の傘の下から眺めた茶席

枝垂れ桜の傘の下から眺めた茶席

ここにいると、まるで枝垂れ桜のシャワーを浴びているような感じがします。

伽藍

三宝院の次は、伽藍へ。

伽藍で、まず最初に訪れたのは、清瀧宮(せいりゅうぐう)です。

清瀧宮の近くには、ビルの5階くらいの高さはあろうかという背の高い枝垂れ桜が植えられています。

さすがにこれだけの高さがあると、シャワーというよりも滝のように枝垂れ桜が降り注いでいます。

清瀧宮付近の背の高い枝垂れ桜

清瀧宮付近の背の高い枝垂れ桜

清瀧宮付近には、もう1本枝垂れ桜が植えられています。

この枝垂れ桜越しに五重塔を撮影することができるので、写真撮影の順番待ちの列ができていました。

私も列に並んで1枚撮影。

桜越しに眺めた五重塔

桜越しに眺めた五重塔

さらに五重塔を背景に別の桜も写しておきました。

背景の五重塔が桜を際立たせる

背景の五重塔が桜を際立たせる

五重塔の次は、金堂へと向かいます。

金堂の脇にも立派な枝垂れ桜が植えられています。

金堂

金堂

こちらの枝垂れ桜は、ボリューム満点です。

金堂脇の枝垂れ桜

金堂脇の枝垂れ桜

そして、最後は弁天堂です。

弁天堂には池があり、その畔に1本桜が植えられています。

弁天堂

弁天堂

他の桜と比べると物足りなく感じるのですが、実際に見ると立派な桜だということがわかりますよ。

醍醐寺は、枝垂れ桜が多く、しかもどの枝垂れ桜も、枝ぶりがとても立派です。

ぜひ、実際に訪れて枝垂れ桜のシャワーを浴びてみてください。