懐かしさを感じさせる瑞光寺

京阪電車の深草駅は、西側は車の通りやお店が多いことから、非常に賑わっています。

反対に駅の東側は、住宅が多いのですが、日中は人が少なく、静かな空間となっています。

そんな閑静な町である深草駅の東側には、この地域にぴったりの落ち着きのあるお寺が建っています。

そのお寺は瑞光寺と言います。

茅葺屋根の落ち着きある本堂

瑞光寺は、京阪深草駅から徒歩10分ほど歩いた場所にあります。

静かな住宅地を歩いて行くと昔懐かしい雰囲気を感じさせる茅葺の門が見えてきます。

茅葺の門

茅葺の門

この門が瑞光寺の入り口です。

静かな住宅地にぴったりの落ち着きある門ですね。

瑞光寺は、元政庵とも呼ばれており、江戸時代に元政上人が極楽寺薬師堂があった当地に建てたお寺です。

境内は、それほど広くありません。

むしろ狭いといった方があっています。

閑静な住宅地にぴったりと溶け込む規模ですね。

境内には、いくつかの小さな社と本堂が建っています。

本堂は、門と同じく茅葺の屋根となっており、こちらも落ち着きある建物となっていますね。

落ち着きある境内

落ち着きある境内

私が、瑞光寺に訪れた時は6月上旬だったのですが、境内のサツキがちょうど見頃を迎えていました。

質素な境内の中にあるせいか、サツキの赤い花がひと際鮮やかにみえますね。

親孝行だった元政上人

さて、瑞光寺を建てた元政上人ですが、彼は親孝行だったと伝えられています。

もともと元政は病弱だったため、両親よりも早くこの世を去ることをおそれて、摂生に努めました。

そして、母親が87歳で亡くなった直後、46歳の生涯を終えています。

現在、元政のお墓は瑞光寺の西にあります。

瑞光寺の入り口付近に元政上人のお墓に行く矢印が書かれていたので、それに従って進んだのですが、柵があったため、お墓の近くまで行くことはできませんでした。

元政上人のお墓は、細い竹を3本建てただけの質素なものとなっているそうです。

なお、元政上人のお墓については、「京の住人たより」というウェブサイトの以下のページに写真が掲載されています。3本の竹が建てられている理由も書かれているのでご覧になってください。

また、元政上人のお墓については、その周りを掃除して竹の葉を1枚いただき、男性の襟に縫いこむと縁が切れるという言い伝えが残っています。

元政は、出家する前、石井吉兵衛という武士でした。

彼は、吉原の高尾太夫と恋仲だったのですが、仙台藩の殿様も彼女を気に入っていました。

そこで、殿様は身請けをしようとしたのですが、高尾太夫は吉兵衛と恋仲であることを理由にそれを断ります。

これに激怒した殿様は、高尾太夫を斬ってしまいました。

この事件があって、元政上人のお墓は縁切りの信仰を集めるようになったそうです。

京都に観光目的で旅行に行くと、有名な寺院や神社を中心に訪れることが多いと思います。

そういった賑やかな観光名所に訪れるのもいいのですが、瑞光寺のような小さなお寺に足を運んでみるのも、せわしない日常を忘れることができて、穏やかな気持ちになれますよ。

なお、瑞光寺の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。

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