4月も終わりに近づくと、京都の観光名所では、桜から初夏の草花に主役が交代します。
京都市伏見区の城南宮でも、ツツジや藤が神苑を彩り始めます。
晴天に恵まれた4月下旬のある日の昼下がり。
ポカポカとした陽気に誘われて城南宮にお参りに行ってきました。
緑色の平安の庭
城南宮は、京都南インターからすぐの場所に建っています。
最寄駅は、地下鉄竹田駅で、そこから15分ほど歩くと到着します。
雲ひとつない青空の下、鳥居をくぐり、本殿へと向かいます。
城南宮は、方除けの神社なので、京都旅行の安全を祈願しておくとよいでしょう。
お参りを済ませた後は、境内をぐるっと囲むように造られている神苑に入ります。
拝観料は500円。
ちなみに受け取った拝観券を次回提示すると、団体料金に割り引いてもらえるので、無くさずに保管しておきましょう。
神苑の西にあるのは、春の山です。
ここには、たくさんの枝垂れ梅が植えられており、2月から3月にかけて白色やピンク色の花が咲き乱れます。
4月下旬になると、すっかりと初夏の雰囲気が漂っており、どの木も青々とした葉を付けています。
春の山の次は、本殿の後ろの通路を通って東の平安の庭へと進みます。
その通路には、数えきれないほどの花びらを付けた淡桃乙女という椿が、たくさん咲いていました。
平安の庭のアヤメとヤマブキ
平安の庭は、滝から流れ落ちた水が池となっています。
池の水は、さらに小川となり、通路の脇をさらさらと流れていきます。
その小川のほとりには、青紫色の花を咲かせたアヤメが数本ありました。
アヤメは他にもたくさん植えられていましたが、その多くは、まだ草だけの状態でした。
池のほとりには、黄色い花を咲かせた八重のヤマブキも咲いています。
ヤマブキは、池のほとりの他、数カ所に植えられており、どれもたくさんの花を咲かせていました。
ちなみに平安の庭では、毎年4月29日と11月3日に曲水の宴が行われます。
曲水の宴が行われる日は、神苑の拝観が無料なので、この日に城南宮にお参りするとお得ですよ。
ツツジに彩られた室町の庭と桃山の庭
平安の庭の次は、境内の南にある室町の庭と桃山の庭へ。
室町の庭に入った途端、赤色やピンク色の花を無数に付けたツツジが目に飛び込んできました。
室町の庭は、池泉回遊式庭園となっていて、池の周囲には、ツツジの他に松、藤、カエデ、里桜などが植えられています。
青々としたカエデの新緑、空から降る紫色の藤の花。
まだ、藤は、半分も花が咲いていなかったので、ちょっと残念でした。
室町の庭の後ろには、桃山の庭の芝生が広がります。
こちらにも赤い花を咲かせたツツジがあります。
晴れた日は、思わず芝生に寝転びたくなりますが、それはマナー違反なのでやめましょう。
桃山の庭を観た後は、その南にある小道を通って城南離宮の庭へと向かいます。
その小道の脇では、たくさんのカキツバタが、育っていました。
まだ、花は咲いていませんでしたが、あと2週間もすれば、良い感じになっているのではないでしょうか。
そして、最後は城南離宮の庭の写真です。
枯山水庭園なので、季節を問わず、いつも同じ姿を見せてくれますね。
なお、城南宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。