毎年8月16日は、五山送り火が行われます。
五山送り火は、お盆に迎えた先祖の霊をあの世に送るための行事で、京都市内を囲む山々に松明が灯されます。
五山送り火は、京都市やその周辺の様々な場所から眺めることができ、今年は、鴨川公園から見ることにしました。
大文字が見やすい
鴨川公園には、京阪電車の出町柳駅から北西に約15分歩くと到着します。
出雲路橋が架かる辺りですね。
鴨川公園にやって来たのは、午後7時30分を過ぎた頃でした。
多くの人が場所取りをして五山送り火が始まるのを待っています。
とは言え、混雑するほどの人出ではなく、むしろ公園が広いため、人が少なく感じるほどでした。
五山送り火が始まるのは午後8時。
最初に如意ケ岳の大文字から点火され、その後、妙法、船形、左大文字、鳥居形と順に点火されていきます。
午後8時には、まだ時間があるなと思いながら、南東の方角にそびえる如意ケ岳を眺めると、ぽつぽつと火が灯り始めているのが見えました。
今年は数分早く、五山送り火が始まりました。
大の字に沿って火が点けられていきます。
途中経過は、六文字焼き。
点火から3分もすれば、大文字がはっきりと見えるようになってきます。
炎の勢いが徐々に強くなり、鴨川公園からでも、煙が上がっているのが見えますね。
現地は、さぞ暑いことでしょう。
遠目で見ても、大文字が見えるほど炎が強くなってきました。
大文字の完成まであと少し。
中心部が、めらめらと燃え上がっています。
炎の勢いは上下左右に伝播するかのように強まり、全体が真っ赤になってきました。
そして、ついに完成。
点火から約5分で見事な大文字ができ上がりました。
夜の賀茂川と一緒に見る大文字。
水面に大文字が映るかと思ったのですが、距離があり過ぎて全く映っていませんでした。
大文字が完成したところで、賀茂川を北に歩き、妙法を見に行きます。
しかし、妙法は、周囲の建物に邪魔されて、全体を見ることはできませんでした。
また、船形も見えましたが、こちらはほんの一部しか見えませんでした。
鴨川公園は、適度に風があって涼しく、大文字を見るのには非常に良い場所ですが、他の送り火を見るのは厳しいですね。
午後8時30分頃、大文字の炎は弱くなり、かすかにオレンジ色の光が見える程度になっていました。
京都の夏も、そろそろ終わりが近づいています。