2月下旬に智積院に梅を見に行った後、七条通を西に約15分歩き、京都市下京区の文子天満宮(あやこてんまんぐう)に参拝しました。
文子天満宮は、菅原道真を最初に祀った神社と伝えられています。
菅原道真を祀る神社には、梅が植えられていることが多く、文子天満宮でもこの時期は花を咲かせた梅を見ることができます。
鳥居付近の梅が開花
文子天満宮は、京都駅から北東に約7分歩いたあたりに建っています。
その鳥居の前に到着。
鳥居の近くに植えられている白梅が、ちらほらと咲き始めていました。
もっと咲いているかと思ったのですが、まだ咲き始めの状態。
今年の京都は、梅の開花がやや遅いですね。
鳥居の足元には、背が低い紅梅も植えられています。
こちらも、咲き始めでしたが、白梅よりは咲き進んでいます。
枝垂れ梅はまったく花が咲いていません。
枝垂れ梅は遅めに咲くものが多いです。
文子天満宮の枝垂れ梅も、遅咲きのようですね。
境内の様子
鳥居をくぐって境内に入ります。
狭い境内の奥に本殿が建っているので、お参りをしましょう。
学問の神さまですから、学業成就や合格を祈願すると良いですね。
文子天満宮は、菅原道真の乳母であった多治比文子(たじひのあやこ)に「われを右近の馬場に祀れ」との道真の託宣(おつげ)があったことから創建されました。
しかし、文子は貧しかったので、社殿を建立することができず、小さな祠を建て、道真を祀りました。
これが天神信仰の発祥で、文子天満宮は上京区の北野天満宮の前身と伝えられています。
本殿の近くには多治比文子の像がありますよ。
境内に祀られている白龍稲荷大明神。
商売繁盛のご利益を授けてくれます。
白瀧稲荷大明神の近くには、相生のご神木があります。
このご神木はオガタマノキで、足元を見ると2本の木が1本につながっています。
良い縁成就や夫婦円満のご利益があると言われていますよ。
境内の南側には、文子託宣図がたくさん並んでいます。
菅原道真の生涯、天神信仰の成立と展開を描いた天神縁起絵巻には、多治比文子が描かれています。
各地の天満宮には、様々な天神縁起絵巻が伝わっていますが、その中には必ず文子託宣図が含まれています。
ここに並んでいる文子託宣図は、各地の天満宮に伝わっているものです。
文子天満宮にお参りをすると、様々な文子託宣図を見ることができますよ。
そろそろ文子天満宮から出ることに。
梅はまだ咲き始めたばかりでしたが、3月3日頃から見ごろに入って来るのではないでしょうか。
枝垂れ梅は、3月10日頃にきれいになっていそうです。
この後は、興正寺に梅を見に行きます。
なお、文子天満宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。