3月下旬に京都市左京区の哲学の道の桜を見て歩いている途中に大豊神社に参拝しました。
大豊神社には、本殿の前に1本の枝垂れ桜が植えられており、毎年3月下旬に見ごろを迎えます。
今年は、桜の開花が非常に早いので、大豊神社の枝垂れ桜は散ってしまっているかもしれないなと思いましたが、まだ咲いていることを期待しつつ大豊神社に向かいました。
椿と枝垂れ桜の共演
大豊神社には、市バス停「宮ノ前町」で下車して、東に3分ほど歩くと到着します。
哲学の道沿いにある大豊神社の入り口にやって来ました。
灯籠の近くの桜がきれいに咲いています。
参道を東に向かって歩きます。
大豊神社は、椿ヶ峰のふもとに建っており、参道や境内には、多くの椿が植えられています。
春は、椿を見に大豊神社に参拝するのもおすすめなんですよね。
赤色の花を咲かせた椿は、天目(てんもく)です。
鳥居をくぐった先でピンク色の八重の花を咲かせているのは、神代椿(かみよつばき)。
大豊神社の椿には、品種が書かれた札が吊るされています。
椿は、品種が非常に多いので、名前がわかるとありがたいですね。
境内に入り、拝殿の奥にやって来ると、枝垂れ桜が満開でした。
もう散っているかと思ったのですが、見事な咲きっぷりです。
散るどころか、ちょうど良い時期に訪れることができたようです。
枝垂れ桜の前の石段を上り本殿に向かいます。
本殿に祀られているのは、応神天皇、少彦名命(すくなひこなのみこと)、菅原道真です。
それぞれ、勝運、医薬、学問の神さまとして崇められていますよ。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿の両前には、一対の狛巳(こまみ)がいます。
右側の狛巳は、新しく置かれたものですね。
以前は、黒色の狛巳が地面に置かれていただけだったのですが。
本殿の近くでは、五色八重散り椿(ごしきやえちりつばき)も、たくさんの花を咲かせていました。
白色やピンク色など、様々な色の花を咲かせる五色八重散り椿は、北区の地蔵院がとくに有名ですね。
本殿から、枝垂れ桜の枝先を眺めます。
遠くの青空を背景に見ると、薄紅色の花が、よりきれいに見えます。
椿ヶ峰を背景に見る枝垂れ桜も見事です。
枝垂れ桜の近くには、枝垂れ梅も植えられています。
枝垂れ梅の開花が遅い年には、枝垂れ桜と一緒に楽しむことができますが、なかなか開花時期が重なることはありません。
境内では、利休梅(りきゅうばい)も真っ白な花を咲かせていました。
利休梅は、まだつぼみが多く残っていたので、これからもっとたくさんの花を咲かせることでしょう。
大豊神社の枝垂れ桜は、3月中は見ごろを保っていそうですよ。
なお、大豊神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。