10月中旬に京都市左京区の岡崎神社に参拝した後、北に少し歩いた場所に建つ金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)にも参拝しました。
金戒光明寺は、浄土宗四ヵ本山のひとつに数えられる大きなお寺で、見どころもたくさんあります。
でも、参拝する人は、それほど多くなく、いつも落ち着いて境内を歩くことができます。
色付くカエデの葉
金戒光明寺は、市バス停「岡崎神社前」から岡崎神社と岡崎別院の間の細い道を北に5分ほど歩くと到着します。
入り口には、南門が建っています。
南門をくぐってさらにまっすぐ進むと、金戒光明寺の墓地の入り口近くに着きます。
墓地の石段脇には、五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいのあみだぶつ)が坐しています。
この阿弥陀さまは、一心に修行をしている間に髪の毛が渦のように伸びたのだそうです。
アフロの阿弥陀さまとしても、最近は注目されるようになり、墓地の入り口には五劫思惟阿弥陀仏の案内板も設置されています。
墓地の西側にある蓮池の近くには、緩やかな坂道の参道があります。
その参道脇に植えられているカエデは、少しだけ赤く色づいていました。
見上げれば、秋晴れの空。
なんとも清々しい風景であります。
さらに西に進むと、大きな山門が建っています。
その山門の前に植えられているカエデも、上の方が鮮やかな赤色になっていました。
日当たりの良い場所に植えられているので、紅葉するのが早いようです。
山門をくぐった先には、勢至丸(せいしまる)さまの像があります。
勢至丸とは、浄土宗の開祖の法然上人の幼名です。
法然上人は、長承2年(1133年)4月7日に押領使(武士)の漆間時国の子として産まれました。
近くの説明書によると、幼名は、阿弥陀仏の右脇侍で、仏の智門をつかさどり衆生に菩提心を起こさせ、智慧の光を持って一切を照らし衆生が地獄・餓鬼界へ落ちないように救う勢至菩薩にあやかって名付けられたということです。
山門の後ろには石段があります。
そして、石段脇には、納骨堂が建っています。
石段を上りきった先には、大きな御影堂(みえいどう)が建っているのですが、何やら作業をしているようだったので御影堂の中に入るのはやめておきました。
なので、納骨堂近くに建つ阿弥陀堂にお参りです。
中には、金色の大きな阿弥陀さまがいらっしゃいますよ。
御影堂の東に建つ方丈の入り口には唐門が建っています。
唐門の前の梅の木は、黄緑色の葉を付けていますが、少しずつ葉に赤色が混ざりつつあります。
秋がゆっくりと深まっているのがわかりますね。
唐門の前では、萩が咲いていました。
見ごろはほぼ終わりのようです。
御影堂の西側にも、阿弥陀さまがいらっしゃいます。
阿弥陀さまの隣にはイチョウの木が植えられています。
イチョウは、まだ黄葉しそうにないですね。
金色に染まるのは11月中旬でしょうか。
10月中旬の金戒光明寺は、人が少なく、のんびりと境内を歩くことができました。
11月でも、それほど混雑しないので、比較的静かに紅葉を楽しめますよ。
この後は、北隣の真如堂に参拝しました。
なお、金戒光明寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。