時代祭-明治維新時代・2019年

毎年10月22日に京都では時代祭が行われます。

2019年は、天皇陛下の即位礼正殿の儀が同日に催されたことから、26日に変更して時代祭が行われました。

私は、烏丸御池から少し北の烏丸通沿いで時代祭を観覧してきました。

時代祭の先頭

正午に京都御所を出発した時代祭の行列は、午後12時50分頃に烏丸御池の交差点にやってきます。

私は、その20分ほど前に烏丸御池に到着し、時代祭の行列が来るのを待ちました。

北の方から笛の音色が聞こえてきます。

これは、山国隊が奏でているものです。

時代祭の先頭の騎馬がやって来ました。

先頭の騎馬

先頭の騎馬

騎馬の後からは、「1300年に向けて・いつも新しい古都」の幕を持った和装の女性たちの列が続きます。

1300年に向けて・いつも新しい古都

1300年に向けて・いつも新しい古都

そして、名誉奉行の列。

名誉奉行

名誉奉行

名誉奉行は馬車に乗り、その後を京都府知事と京都市長が乗る馬車が続きます。

時代祭ののぼりが登場。

時代祭

時代祭

時代祭は、平安神宮の祭で、京都市民によって執り行われます。

明治28年(1895年)に第4回内国勧業博覧会の紀念殿(きねんでん)として模造朝堂院が建てられ、桓武天皇を祀る平安神宮が創建されました。

そして、平安奠都(てんと)千百年紀念祭の奉祝行事として幕末維新から平安時代までの時代風俗行列が企画されます。

これが時代祭の始まりです。

現在の時代祭も、明治維新時代から延暦時代まで歴史をさかのぼるように行列が進み、その時代の風俗を楽しめるようになっていますね。

維新勤王隊列

明治維新時代の最初に登場するのは維新勤王隊列です。

維新勤王隊列

維新勤王隊列

慶応4年1月の鳥羽伏見の戦いで新政府軍が旧幕府軍に勝利すると、丹波の国北桑田郡山国村(現在の右京区京北)の有志たちが山国隊を結成し、新政府軍に加わりました。

山国隊は、笛を奏で、太鼓をたたきながら進んでいきます。

山国隊の演奏

山国隊の演奏

時代劇などで、新政府軍が東に向かって行軍するときによく聞く笛の音色を時代祭でも聞くことができます。

山国隊が行進しながら演奏しているのを動画で撮影しましたので、ご覧になってください。

演奏する山国隊の前後を騎馬が進みます。

白熊の騎馬

白熊の騎馬

頭には、白熊を被っています。

戊辰戦争では、土佐藩が赤熊(しゃぐま)、薩摩藩が黒熊、長州藩が白熊を被ったとされています。

実は、赤熊、黒熊、白熊は、慶応4年3月の江戸城無血開城後に新政府軍の司令官が被り始めたものですから、山国隊が京都を出発した時には新政府軍で被っていた人はいなかったはずです。

でも、黒熊や白熊を被っている方が雰囲気が出ますよね。

維新志士列

維新勤王隊列の後に登場するのは維新志士列です。

明治維新の実現のために奔走した勤王の志士たちが徒歩で進んでいきます。

時代祭が始まった時にはなかった列で、昭和41年(1966年)から加わりました。

維新志士列の先頭は、桂小五郎です。

桂小五郎

桂小五郎

長州藩士の桂小五郎は、薩長同盟締結時の長州藩側の代表です。

元治元年(1864年)6月の池田屋事件では、寸前のところで命拾いし、また1ヶ月後に起こった蛤御門(はまぐりごもん)の変の時も、変装して京都から脱出しています。

いつも間一髪のところで助かっていたことから、逃げの小五郎と呼ばれるようになりました。

桂小五郎の後からは、西郷吉之助(隆盛)、坂本龍馬、中岡慎太郎などが進んでいきます。

桂小五郎、西郷隆盛、大久保利通は維新の三傑と称されていますが、時代祭の行列では、なぜか大久保利通は登場しません。

こちらは、七卿落ちの列です。

七卿落

七卿落

文久3年(1863年)に起こった八月十八日の政変で、長州藩とその支持者であった7人の公家が京都を追放され長州に落ちていく場面です。

後に5人の公家は京都に復帰しました。

七卿落ちの先頭を真木和泉と久坂玄瑞(くさかげんずい)が護衛をするように進んでいきます。

七卿落ちの後ろを進むのは土佐脱藩浪士の吉村寅太郎です。

吉村寅太郎

吉村寅太郎

吉村寅太郎は、八月十八日の政変とほぼ同時期に奈良の五條代官所を襲っています。

世に言う天誅組の変です。

しかし、天誅組の活動は諸藩によって鎮圧され、吉村寅太郎もこの時に討死しました。

維新志士列の後ろの方を梅田雲浜(うめだうんぴん)と橋本左内が進みます。

梅田雲浜と橋本左内

梅田雲浜と橋本左内

梅田雲浜は、井伊直弼による安政の大獄の最初の犠牲者です。

橋本左内は越前福井藩士で松平春嶽に仕え、将軍継嗣問題で水戸藩出身の一橋慶喜を次期将軍にするために活動したことを理由に幕府に捕えられ、梅田雲浜と同じように安政の大獄の犠牲になりました。

維新志士列では、他にも、吉田松陰、姉小路公知、近衛忠煕、平野国臣、中川忠能なども登場しますよ。

この後は江戸時代の行列がやってきます。

宿泊

時代祭2019年関連記事



京都の紅葉情報サイト 京都紅葉photo