7月初旬に京都市東山区の建仁寺に参拝した後、その塔頭(たっちゅう)である禅居庵にも立ち寄りました。
禅居庵の境内には、多くのイノシシがいるので、亥年の今年は例年よりも多くの参拝者が訪れています。
私も今年は、新年の早い時期に禅居庵にお参りをしています。
梅雨時の禅居庵ではアジサイを見ることができますが、キキョウやコケも美しいんですよね。
参道脇のキキョウと苔
禅居庵は、京阪電車の祇園四条駅から南東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
今回は、建仁寺の境内の南西から禅居庵の境内に入ります。
山門をくぐった先には、石畳の参道があります。
参道の両脇には、コケが敷かれています。
梅雨ということもあり、コケがみずみずしいですね。
参道脇では、キキョウも青色の花を咲かせていました。
星のような5角形のキキョウの花が美しいです。
立ち入りが禁止されている参道近くのキキョウが、特にきれいに咲いているように見えました。
間近で見たいものですが、遠くからしか観賞できません。
コケとキキョウ。
梅雨の間は、コケは青々としているでしょうが、梅雨が明けると茶色になってしまいそうです。
摩利支天堂に参拝
参道から細い路地に入り、諸堂が建つ場所にやって来ました。
手水鉢に近づくと、イノシシが口から水を流して迎えてくれました。
これから暑い夏になると、手水鉢の水が参拝者に清涼感を与えてくれることでしょう。
それでは摩利支天堂にお参りをしましょう。
摩利支天は、禅居庵の鎮守で、7頭のイノシシに坐り、顔が3つ、腕が6本の三面六臂(さんめんろっぴ)のお姿をしています。
イノシシを従えていることから、亥年の守り本尊としても広く信仰されていますね。
また、摩利支天は、実体がない陽炎の光が神格化したものと言われており、捕えられ傷つけられることがないことから、開運、勝利の神として多くの武将に信仰されていました。
大きなイノシシの下には、無数のミニイノシシ。
このイノシシは、亥おみくじで、授与所で授かれますよ。
アジサイはすでに見ごろを終え、花はほとんど残っていませんでした。
禅居庵のキキョウは、9月までは見ごろを保っていると思います。
キキョウは、花期が長いので、夏から初秋にかけて京都の各地で見ることができますよ。
なお、禅居庵の詳細については以下のページを参考にしてみてください。