元の景観に戻りつつある師走の知恩院・2018年

12月下旬に京都市東山区の知恩院を訪れました。

知恩院は、広大な境内に大きな建物がいくつも建つ東山を代表する寺院です。

海外からお越しの方にも人気があり、入り口付近では、よく観光バスが停車していますね。

工事が終了に近づく境内

知恩院には、京阪電車の祇園四条駅から東に7分ほど歩くと到着します。

地下鉄だと東山駅から南に徒歩約5分です。

入り口の三門の前にやって来ました。

三門

三門

快晴の空の下、黒く重厚感のある三門が雄大に建っています。

三門をくぐった先には、男坂と呼ばれる急な石段があり、これを上るのは一苦労です。

なので、隣の女坂から境内に入ることに。

女坂は緩やかな上り坂なので、男坂よりも楽です。

その女坂の脇には、赤色のサザンカの花がたくさん咲いていましたよ。

女坂とサザンカ

女坂とサザンカ

女坂を上り切ると、華頂山の中腹に諸堂が建っています。

最も目立つ建物は、御影堂(みえいどう)です。

御影堂

御影堂

御影堂は、数年かけて工事が行われていましたが、そろそろ終わりが近づいているようです。

まだ御影堂の中に入ってお参りをできませんが、北側の法然上人御堂の中に入ってお参りすることができますよ。

御影堂の東側の池のほとりでは、紅葉が残っていました。

名残の紅葉

名残の紅葉

この辺りの紅葉は、時期が遅めですが、それにしても12月下旬までモミジが散らずに残っているとは思いませんでした。

池の北側に建つ経蔵。

経蔵

経蔵

経蔵も、仮設の板で周囲を囲まれていたのですが、今はその板も無くなり、以前の姿を見られるようになっています。

御影堂と経蔵の間にあった仮設の建物類も取り払われ、境内が歩きやすくなっています。

でも、不思議と境内が狭くなったように感じます。

経蔵の北へ。

智慧の道と呼ばれる石段を上ります。

智慧の道

智慧の道

智慧の道の先には、勢至堂が建ち、一段高い所には法然上人御廟もあります。

勢至堂と法然上人御廟

勢至堂と法然上人御廟

それでは、勢至堂の中に入ってお参りをしましょう。

勢至堂にお参りをした後は、さらに北に進んで墓地を過ぎ、濡髪大明神にもお参りです。

濡髪大明神

濡髪大明神

濡髪大明神は、御影堂ができたため住処を奪われたキツネが、霊巌上人にお願いして用意してもらった祠と伝えられています。

濡髪の名は、キツネが童子に化けていた時、髪が濡れていたことから付いたものだとか。

もともとは火除けの神さまとして崇敬されていましたが、その名の響きから近くの祇園の芸妓などの信仰を集め、いつしか縁結びの神さまとして親しまれるようになったそうです。

濡髪大明神に参拝した後は、智慧の道を下り、御影堂の西側にやって来ました。

こちらには阿弥陀堂が建っており、その近くでは桜が花を咲かせていました。

桜

寒桜でしょうか。

花の数は割と多く、冬の境内に一足早く春が到来したようでしたよ。

桜のアップ

桜のアップ

知恩院の工事は、2018年中には終了予定なのですが、まだもうすこし時間がかかりそうな感じでした。

それでも、工事はほとんど終わっており、境内全体は何年かぶりに元の姿に戻っていましたよ。

なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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