4月上旬に京都市伏見区の城南宮に参拝しました。
この時期の城南宮では、境内を囲むように設けられた神苑で、たくさんの春の花を見ることができます。
城南宮は、割と大きな神社なのですが、春の行楽シーズンでも訪れる人が少な目です。
春の山
城南宮は、地下鉄または近鉄電車の竹田駅から南西に歩いて15分ほどの場所にあります。
境内に入ると、本殿が工事中でした。
随分前に参拝した時も工事をしていましたが、結構時間がかかっているようですね。
本殿にお参りを済ませた後は、境内の西側にある神苑の入り口へ向かいます。
そして、受付で拝観料600円を納め神苑に入ります。
神苑は、時計回りに進んでいきます。
最初は、春の山と呼ばれる庭を見るのですが、そこへ続く遊歩道わきには多くの椿が植えられています。
こちらは蝦夷錦(えぞにしき)という椿です。
蝦夷錦は、八重咲きで、白地に紅色の絞りが入っています。
上の写真の蝦夷錦は、白色よりも紅色の方が目立ってますね。
白唐子咲きの月光(がっこう)。
隣には、紅唐子先の日光(じっこう)も咲いてましたよ。
春の山にやって来ました。
春の山では、2月下旬から3月中旬にかけて、たくさんの枝垂れ梅が咲きます。
今は、まったく梅は咲いておらず、その代り、薄紫色のミツバツツジが春の山を彩っていましたよ。
黄色い菜の花も咲いてますね。
春らしい景色です。
平安の庭
神苑の東側にやって来ました。
ここは平安の庭と呼ばれており、庭園の半分くらいを池が占めています。
その池のほとりでは、山吹が咲いてましたよ。
平安の庭でも、椿を見つけました。
この椿は光源氏です。
城南宮の神苑は、「源氏物語花の庭」と呼ばれており、神苑内には源氏物語に描かれた花や木が約80種類植えられています。
平安の庭に光源氏が咲いているのは、源氏物語花の庭にぴったりですね。
休憩所から平安の庭を眺めます。
ほぼ無人に近い状態。
おかげで、平安の庭はとても静かでしたよ。
平安の庭の地面にはコケが敷き詰められており、その上にたくさんのカエデが植えられています。
コケは、まだ茶色が目立っていますが、カエデは若葉を付け始め春らしい姿となりつつあります。
もう少しすれば、新緑が美しい時期になりますね。
平安の庭では、毎年4月29日と11月3日に曲水の宴(うたげ)が催されます。
この日は、無料で神苑に入れますから、ぜひ城南宮に参拝してください。
平安の庭を鑑賞した後は、南側の桃山の庭に里桜を見に行きました。
なお、城南宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。