2月末に京都市下京区にある渉成園を訪れました。
渉成園は、東本願寺の飛地境内で、敷地内には広大な庭園が設けられています。
四季折々の植物を観賞できる庭園で、今の時期は、梅やサザンカを楽しめます。
晴れの日の渉成園
渉成園は、京都駅から北東に8分ほど歩いた辺りにあります。
京阪電車の七条駅からも北西に徒歩約8分ですね。
入園口となっている西門前にやってきました。
「名勝渉成園」と刻まれた立派な石柱が立っています。
渉成園は、500円以上の志納となっています。
受付で500円を納めると立派なパンフレットをいただけるのがありがたいです。
私は、今回の拝観で4回目なのですが、パンフレットはすべて異なるものをいただいてますよ。
順路に従って、庭園の入り口へ向かいます。
その途中に梅が数本植えられているのですが、まだ咲き始めたばかりでした。
庭園の中に入って最初に見るのは、臨池亭(りんちてい)と滴翠軒です。
2つの建物は、吹放しの廊下でつながっているので、一見すると1棟の建物のように思えます。
臨池亭は、かつては喫茶居(きっさきょ)と呼ばれていたそうです。
室内で、お茶を飲みながら眺める景色は格別でしょうね。
サザンカが咲いていました。
サザンカもそろそろ終わりですね。
椿も咲いていましたが、花が少なかったです。
私が渉成園を訪れた日は、青空が広がる清々しい天気でした。
渉成園は、京都駅から近いということもあり、園内から京都タワーが見えますよ。
手前の橋は、侵雪橋(しんせつきょう)です。
渉成園は、敷地の約6分の1を印月池(いんげつち)と呼ばれる池が占めています。
この日は、工事中だったため、印月池の水が抜かれていました。
こういう景色は滅多に見れないので貴重です。
印月池の西側には、広々とした芝生。
思わず寝転がりたくなります。
芝生の左側に見えるのは、閬風亭(ろうふうてい)です。
室内からは、前庭を隔てて東山の阿弥陀ヶ峰を借景とした園池の雄大な風景を満喫できるそうです。
残念ながら、閬風亭には入れません。
それにしても、雲ひとつない青空が爽やかです。
双梅檐の梅は咲き始め
園内の南側には、双梅檐(そうばいえん)と呼ばれる梅林があります。
双梅檐は、紅梅と白梅が約20株植えられていますが、この日はまだ開花したばかりで華やかさがありませんでした。
双梅檐の「檐」とは「ひさし」の意味で、元治元年(1864年)の蛤御門の変で類焼する前は、今より閬風亭の規模が大きく、屋根がこの辺りまでかかっていたのだとか。
双梅檐の名は、これが由来とのこと。
双梅檐の白梅です。
まだ枝の先にちらほらと咲いている程度です。
紅梅も、白梅と咲き具合は変わりませんね。
もっと梅の花がたくさん咲いていると思ったのですが、観梅には早かったようです。
2018年の京都の梅の開花は、例年よりも10日以上遅れています。
渉成園も例外ではなく、梅が咲き始めるのが遅かったみたいですね。
3月10日頃には、双梅檐の梅もたくさんの花を咲かせているのではないでしょうか。
この後は、興正寺に梅を見に行きました。
なお、渉成園の詳細については以下のページを参考にしてみてください。