一般的にお花見と言えばソメイヨシノです。
多くの人はソメイヨシノが散ると、その時点でお花見を終了します。
でも、その後から、八重紅枝垂れ桜や普賢象桜(ふげんぞうざくら)などが見ごろを迎えるので、こういった遅咲きの桜を見るのも春の京都観光ではおすすめです。
京都市上京区の雨宝院、千本ゑんま堂、北区の上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)では、ソメイヨシノが散った後に見ごろを迎える桜を観賞できます。
雨宝院
雨宝院は、市バス停「今出川浄福寺」から北に5分ほど歩いた辺りに建っています。
境内はあまり広くないのですが、様々な種類の桜が所狭しと咲き誇ります。
観音桜、歓喜桜、松月桜が一度に見ごろを迎えた時の境内はとても華やかです。
また、緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)も見ることができますよ。
他にも、この時期の雨宝院では椿やヤマブキもきれいに咲くので、桜と一緒に見ておきたいですね。
- 雨宝院の桜が散ってゆく・2021年
- 雨宝院で満開になった歓喜桜と観音桜・2019年
- 雨宝院の散りゆく桜と春の花・2018年
- 雨宝院の散りゆく桜・2017年
- 桜満開の雨宝院・2016年
- 雨宝院の桜・2013年
- 境内の上下を彩る桜と椿・雨宝院
千本ゑんま堂
雨宝院から北西に15分ほど歩くと、千本通沿いに千本ゑんま堂があります。
千本ゑんま堂で見ておきたいのが、普賢象桜です。
普賢象桜は、下向きに花を咲かせ中心から双葉が出ていることから、普賢菩薩が乗る白象の鼻に似ているということで、その名が付きました。
ソメイヨシノのように花弁が一片ずつ散るのではなく、花が丸ごと落ちるのも普賢象桜の特徴です。
境内には、他にも関山や琴平などの遅咲きの桜もあります。
また、4月下旬に見ごろを迎える二尊院普賢象も植えられていますよ。
- 千本ゑんま堂で満開の普賢象桜を観賞・2021年
- 千本ゑんま堂で見ごろを迎えた普賢象桜・2018年
- 千本ゑんま堂の見ごろの普賢象桜・2017年
- 千本ゑんま堂で普賢象桜や松月桜などの遅咲き桜が見ごろを迎えた・2016年
- 普賢象桜が所狭しと咲く千本ゑんま堂
上品蓮台寺
千本ゑんま堂から千本通を北に5分ほど歩くと上品蓮台寺があります。
ここは、ソメイヨシノも見事なのですが、4月中旬に見ごろを迎える八重紅枝垂れ桜もきれいです。
いつ訪れても境内は静かで、桜の季節でも騒がしいといったことはありません。
まだ、あまり知られていない桜の名所です。
上品蓮台寺に限らず、京都市内には八重紅枝垂れ桜の名所がたくさんあるので、4月中旬でも十分にお花見を楽しむことができます。
ソメイヨシノよりも早く開花する枝垂れ桜もありますよ。
雨宝院、千本ゑんま堂、上品蓮台寺の3ヶ所を廻るのに要する時間は2時間程度ですね。
それぞれ30分程度で十分に桜を楽しむことができます。
また、千本通沿いにはお店がたくさんあるので、昼食に困ることはないでしょう。
4月中旬のお花見をお考えの方は、雨宝院、千本ゑんま堂、上品蓮台寺に桜を見に行ってはいかがでしょうか。