雨宝院の桜が散ってゆく・2021年

4月上旬に京都市上京区の千本ゑんま堂に普賢象桜を見に行った後、東に約10分歩いて雨宝院に参拝しました。

雨宝院には、観音桜や歓喜桜と呼ばれる桜が植えられており、毎年、ソメイヨシノよりも遅くに見ごろを迎えます。

境内は、あまり広くなく、観音桜や歓喜桜が密集するように植えられているため、満開になると桜の花の天井ができあがります。

見ごろが終盤に入った観音桜

雨宝院には、市バス停「今出川浄福寺」から北に徒歩約5分で到着します。

西側の山門の前にやって来ました。

山門

山門

山門をくぐると参道わきで椿が咲いていました。

その椿を見ながら東にまっすぐ進むと、大聖歓喜天を祀るお堂があります。

大聖歓喜天

大聖歓喜天

雨宝院は、西陣聖天(にしじんしょうてん)の愛称でも親しまれています。

願いをかなえてくれる聖天さまとして信仰されていますよ。

それでは、お参りをしましょう。

西陣聖天の近くには、花びらをたくさん付けたピンク色の乙女椿が咲いていました。

乙女椿

乙女椿

地面には、桜の花びらがたくさん散っています。

見上げれば観音桜。

手水屋と観音桜

手水屋と観音桜

観音桜の品種は、有明です。

仁和寺の御室桜と同じ品種ですね。

観音桜は、すでに多くの花を散らしており、花数が少なくなってきていました。

見上げる観音桜

見上げる観音桜

私が参拝した日は、まだ見ごろを保っていましたが、葉が目立ってきており、そろそろ見ごろの終盤に入っているようでした。

毎年、観音桜や歓喜桜が咲くころは、雨宝院の境内は混雑します。

この日も参拝者が多く、人が入らないように写真を撮るのが難しかったです。

山門と観音桜

山門と観音桜

でも、一瞬、人が少なくなった瞬間に無人の写真を撮ることができました。

境内に散った無数の花びらも美しいですね。

境内に散る桜

境内に散る桜

雨宝院には、八重紅枝垂れ桜も植えられていますが、こちらは、ほとんどの花を散らし、見ごろを終えていました。

鳥居と八重紅枝垂れ桜

鳥居と八重紅枝垂れ桜

代わって、境内の南西角では、緑色の御衣黄(ぎょいこう)が見ごろを迎えていました。

御衣黄

御衣黄

京都で御衣黄を見られる場所は、それほど多くありません。

毎年4月中旬から下旬に見ごろを迎えるのですが、今年は4月上旬ですでに満開になっていました。

境内の南側にある手水屋の近くでは、松月(しょうげつ)もきれいに咲いていました。

松月と提灯

松月と提灯

松月も、例年4月中旬に見ごろを迎えますが、今年は他の桜と同じように開花が早かったですね。

そろそろ雨宝院から出ましょう。

雨宝院の桜は、御衣黄は4月18日頃まで咲いていそうです。

その頃には、御衣黄の花は、緑色からピンク色に変わっているでしょうね。

この後は、白峯神宮に桜を見に行きます。

なお、雨宝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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