京都市東山区の地下鉄東山駅から南に5分ほど歩いた辺りに建つ青蓮院(しょうれんいん)には、立派なクスノキが5本植えられています。
この5本のクスノキは、京都市登録天然記念物となっています。
天然記念物に登録されるだけあって、背がとても高く、横に張り出した枝も飲み込まれそうなくらいの迫力があります。
樹齢約800年
青蓮院のクスノキは、神宮道に面した築地に4本、境内の南側に1本あります。
最も人に見られているのが、青蓮院の入口にあるクスノキでしょう。
入口の右手に見える大きな木が天然記念物のクスノキです。
やや斜面になっているところにがっしりと根を張る姿は、とてもたくましく見えますね。
違う角度から見たらこんな感じです。
青蓮院のクスノキは、12世紀末に親鸞聖人が植えたものと伝えられています。
しかし、クスノキが現在の境内の地割に沿って植えられていることから、青蓮院が当地に移ってきた13世紀以降に植えられたものではないかと考えられているそうです。
樹齢は約800年といったところですね。
神宮道を歩いていれば、青蓮院の4本のクスノキを見ることができます。
夏なんかは、大きな体で日差しを遮ってくれるので、この辺りは涼しく感じますね。
境内にあるもう1本のクスノキは、宸殿(しんでん)の前にあります。
上の写真は、宸殿から撮影したものです。
奥に見える緑色の葉をたくさん付けた大きな木がクスノキです。
宸殿前のクスノキは、枝の張り方が立派ですね。
通路の奥に植えられているのですが、枝は、通路を越して宸殿の前庭まで伸びています。
通路から宸殿の写真を撮影すると、クスノキの葉が入ってしまいます。
ちなみに宸殿は、徳川秀忠の娘で、後水尾天皇の女御の東福門院が御所から移築したものです。
なので、宸殿の建物もクスノキに負けないくらい立派な建物です。
また、親鸞聖人が当時の門主慈円により得度を受けた縁で、お得度の間とも呼ばれています。
青蓮院は、普段から拝観することができます。
ライトアップされることもあるので、そういった機会に拝観すると良いのではないでしょうか。
その際には、天然記念物の5本のクスノキもしっかりと見ておきたいですね。
宸殿の前に広がる苔の庭も青々としてきれいですよ。
なお、青蓮院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。