蜂須賀桜が開花した豊国神社・2024年

3月中旬。

京都市東山区の豊国神社に参拝しました。

豊国神社は、天下を統一した豊臣秀吉を祀る神社です。

歴史的に非常に有名な秀吉ですが、豊国神社に参拝する人は、それほど多くありません。

さて、3月中旬の豊国神社では、早咲きの蜂須賀桜(はちすかざくら)が咲く頃です。

今年は、淀水路の河津桜が例年よりも早く見ごろを迎えたので、蜂須賀桜も良い具合に咲いているのではないかと思い豊国神社を訪れました。

唐門前の雲山青昇龍

豊国神社には、京阪電車の七条駅から北東に約7分歩くと到着します。

市バスだと「博物館三十三間堂前」から北に徒歩約3分です。

正面通に面する豊国神社の鳥居の前にやって来ました。

鳥居

鳥居

この日は、晴天で境内がとても明るく見えました。

鳥居をくぐって参道へ。

参道の先に見える唐門は、国宝三唐門の一つに数えられていますよ。

参道と唐門

参道と唐門

唐門の前には、青色の龍が展示されていました。

この龍は、京都美術工芸大学が制作した雲山青昇龍です。

雲山青昇龍

雲山青昇龍

大きなひょうたんに青色の龍が巻き付いていますね。

秀吉の馬印は、千成瓢箪(せんなりびょうたん)なので、2024年の干支の龍がそれを守るような構図にしたそうです。

青龍は、四神のひとつであり、京都は四神相応の地とされています。

平安京の東を流れる鴨川は、青龍と見立てられました。

その近くに建つ豊国神社に雲山青昇龍が展示されているのは、単なる偶然でしょうか。

龍の顔も迫力がありますね。

雲山青昇龍の顔

雲山青昇龍の顔

悪いことをしたら食べられそうであります。

それでは、唐門の前から本殿に向かってお参りをしましょう。

唐門越しに見る拝殿

唐門越しに見る拝殿

本殿は、拝殿の後ろに建っていますが、正月三箇日などを除き、本殿の前に進むことはできません。

咲き始めの蜂須賀桜

さて、蜂須賀桜ですが、本殿の左前に植わっています。

もう見ごろを迎えているのではないかと期待したのですが、まだ咲き始めたばかりでした。

灯籠と蜂須賀桜

灯籠と蜂須賀桜

遠くから見た時は、もう散ってしまったのかと思ったのですが、枝先にたくさんのつぼみが付いているので開花したばかりだと気づきました。

蜂須賀桜のアップ

蜂須賀桜のアップ

蜂須賀桜は、ソメイヨシノよりも花の色がややピンク色です。

豊臣秀吉は、野武士であった蜂須賀小六の力を借りて出世していきました。

蜂須賀家は、やがて徳島藩の藩主となり、居城である徳島城には御留桜が咲いていました。

その御留桜を明治15年(1882年)に重臣の原田氏が譲り受け、現在は、蜂須賀桜と呼ばれ、蜂須賀家と関係があった地に寄贈されています。

色彩に品があり、虫が付きにくいことから、乙女桜の異名もあるそうです。

蜂須賀桜越しに見る雲山青昇龍。

蜂須賀桜と雲山青昇龍

蜂須賀桜と雲山青昇龍

蜂須賀桜が満開になれば、青色とピンク色がきれいでしょうね。

そろそろ豊国神社から出ましょう。

参道と鳥居

参道と鳥居

最後に参道わきの豊臣秀吉の像を眺めます。

豊臣秀吉

豊臣秀吉

奥の蜂須賀桜が、ほとんど咲いていないのがわかりますね。

豊国神社の蜂須賀桜は、3月17日から20日頃に見ごろになりそうです。

蜂須賀桜が終わる頃には、唐門の近くのソメイヨシノが開花することでしょう。

この後は、智積院に梅を見に行きます。

なお、豊国神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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